内容説明
根治しないにもかかわらず抗ガン剤を使い、延命をする医療、医師も疲弊してゆく病院…。この現状を変えるために必要な知恵を、現役の医師が魂を込めて処方する。患者は病院とどうつきあい、どう生きればいいか。病院を見る目が変わる真実。
目次
第1章 抗がん剤治療の惨劇は終わらない
第2章 悲しい長生き
第3章 崩壊寸前の日本の医療制度
第4章 死と向き合う患者さんの傍に立って
第5章 これが延命治療だ
第6章 混乱する現場、医師の苦悩と孤独
終章 人よ、自然な死に還れ
著者等紹介
大津秀一[オオツシュウイチ]
1976年生まれ。茨城県出身。岐阜大学医学部を卒業後、内科医となる。今までに受け持った入院患者はすでに1000人を超え、最期を看取った患者さんは数百人に上る。常に最前線の医療現場に身を置く中で、日本の終末期患者のほとんどが満足のいく症状緩和の医療を受けていない実態と、それに伴い最期まで苦しみ続ける多くの患者さんたちの姿を目の当たりにする中で、緩和医療をもっと医療者と一般の方に広めなくてはいけないとの決意のもと、2005年春、単身京都に向かい、日本バプテスト病院ホスピスに就職する。現在、多数の末期がん患者の診療に携わる一方、緩和医療や死生観の問題について広く一般に問いかけを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こんころ
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私よりお若いのにしっかりしているなあ。緩和医療の本もとても役にたっています。2012/09/25
yori
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★★★★★ 第五章の“これが延命治療だ”は、知っていた方が良い内容だと思いました。終期医療、延命治療、死生観などそりゃ積極的に今向き合いたくないけど、、、全ての人に必ず死は訪れる。2009/12/05
yori
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★★★★★ 本当に読んでよかった。この本が出版された時点で、筆者は31歳だ。その若さで、多くの患者さんの死と向き合い、そこから学んだことから、終末医療のあり方、死のむかえ方について述べている。著者の気持ちがドーンと伝わって来て、色々考えさせられる。。2009/11/20
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