内容説明
イギリスの歴史的な名宰相ウィンストン・チャーチルは終生、日本に対して好意と深い理解を示しつづけた。幼少のころ愛する母から伝えられた美しい日本の印象が、忘れがたい記憶として残っていたからである。箱根、東京、日光、京都を旅したチャーチルの母は、明治期の日本に何を見たのか?戦中、戦後のチャーチルは、荒廃した日本に何を望んだのか?歴史的名宰相の目に映った日本の隆盛と衰退、そして再生とは…。母の日本旅行記など未邦訳資料を踏まえながら、元外交官が見事に描ききる。
目次
第1章 夜空に輝く星―チャーチルの母(ブレナム宮殿―銀の匙を口にして;チャーチル家とジェローム家;艦上の舞踏会;死しか断てない絆;愛の道は平らかならず;パリの結婚式;宮殿を圧するきぬずれの音;配所の月―ダブリン;春ふたたび;突然の挫折;失意のうちに;世界一周旅行へ;チャーチルとその母と父;星墜つ;育ての親―エヴェレスト夫人)
第2章 消えやらぬ二つの音色(日本への旅;ジェニー夫人の「日本紀行」;北太平洋横断;横浜;箱根;東京;日本婦人の優雅さ;岩崎邸;民家の三味線;骨董品の店;春の皇后;日光;京都;消えやらぬ二つの音色)
第3章 同盟、敵対、そして協調へ(日英関係とチャーチルの生涯;日英同盟;日本への忠告―チャーチルの予言;日英海軍協力;日本海軍への感謝状;辞任して西部戦線へ;日英同盟の終焉;深まる対立の中で;無視された書簡;戦争回避のために;最後の警告―マンションハウス演説)
第4章 戦後日本とチャーチル(燃え上がる反日感情;チャーチル首相の登場;皇太子殿下歓迎午餐会;チャーチルと吉田茂)
著者等紹介
関榮次[セキエイジ]
1929年沖縄県生まれ。53年東京大学法学部卒業、外務省に入る。米国、インドネシア、英国、タイ、ユーゴスラビア、ブラジルなどに在勤し、ザンビア大使、駐英特命全権公使、経済協力基金理事、ハンガリー大使などを歴任。92年退職。企業顧問などを経て、現在ノンフィクション作家。社会福祉法人わらしべ会乗馬センター顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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