エンゼル叢書
国境を越えた源氏物語―紫式部とシェイクスピアの響きあい

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  • サイズ A5判/ページ数 257,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569692593
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C0090

内容説明

紫式部とシェイクスピア、その心は、言葉を越えて現代に響きあう。―京都発:母語文藝による世界遺産への旅。京都ルネサンス・行動提言2。

目次

1 Lecture・源氏物語とシェイクスピアのめぐり逢い―架け橋としてのアーサー・ウェイリーの功績(源氏物語と根生いのこころ;シェイクスピアから見えてきた源氏物語;源氏物語を世界文学にしたアーサー・ウェイリー)
2 Discussion・古典は我々にかく語りき(奥深い源氏物語の世界;比較文学論が問いかけているもの;翻訳は原文にどこまで近づけるか―三者の訳を比較して)
3 Essay・「古典に学ぶ」ということ―「根生いのこころ」を見つめながら(「もののあはれ・いろごのみ」の文藝復興;言葉を考え、学び続けることの意味―谷崎潤一郎とアーサー・ウェイリーの言語観から;教養ルネサンスとしての源氏物語)

著者等紹介

岡野弘彦[オカノヒロヒコ]
大正13年、三重県生まれ。國學院大學卒業。在学中より折口信夫(釈迢空)の家に同居して没年まで師事。國學院大學名誉教授、歌人。日本芸術院会員。昭和54年より、宮中歌会始選者を務める。國學院大學栃木短期大学学長を平成19年3月に退官。主な歌集に、『冬の家族』(現代歌人協会賞)、『滄浪歌』(迢空賞)、『海のまほろば』(芸術選奨文部大臣賞)、『天の鶴群』(読売文学賞)、『バクダッド燃ゆ』(現代短歌大賞)など

ミルワード,ピーター[ミルワード,ピーター][Milward,Peter]
1925年、イギリス生まれ。オックスフォード大学卒業。イエズス会の会員として、1954年に来日。1962年より上智大学で教鞭をとる。1960年よりカトリック司祭となる。上智大学名誉教授

渡部昇一[ワタナベショウイチ]
昭和5年、山形県生まれ。上智大学大学院修士課程修了。ドイツ、イギリスに留学後、母校で教鞭をとるかたわら、アメリカ各地で講義。上智大学名誉教授。Dr.Phil.、Dr.Phil.h.c.専門の英語学だけでなく、歴史、哲学、人生論など執筆ジャンルは幅広い

松田義幸[マツダヨシユキ]
昭和14年、山形県生まれ。東京教育大学卒業。実践女子大学教授・森永エンゼル財団理事。専門は生活文化史、レジャー社会学。職歴は日経広告研究所研究員、余暇開発センター研究主幹、筑波大学助教授、同大学院客員教授等を経て現在に至る。日本の余暇・文化政策立案と地域振興プロジェクト(湘南国際村、山中湖村・三島由紀夫文学館等のグランド・デザイン)の仕事に携わり、また「筑波会議」「国際価値会議」等、学術文化会議のプロデュースを数多く手がける。現在、森永エンゼルカレッジ・インターネット放送局のコンテンツ開発に従事

江藤裕之[エトウヒロユキ]
昭和38年、福岡県生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。同大学院にて社会学、英米文学の修士課程を修了後、2000年ジョージタウン大学よりPh.D.、2002年上智大学より博士(文学)取得。長野県看護大学(外国語講座)准教授、森永エンゼル財団エンゼル学芸研究所フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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chisarunn

7
読み物としては面白かった。源氏物語が世界に誇る日本の小説だということにも異を唱えるつもりはない。けど、ここまで日本文化と源氏物語を持ち上げられるとそれホントですか先生!と言いたくなる。たとえば源氏物語の地の文は99%大和言葉で書かれている、とか。言葉についてどの程度外来語ととらえるか、という問題があるとしても(たとえばマンション、という言葉をとっても、カタカナ書きだから外来語、いや「集合住宅」という意味をあてるならそれはもう日本語といっても間違いではない)それは極端にすぎるのではないだろうか。2023/07/09

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