出版社内容情報
現代思想をいまの視点から再チャート化する。
ニューアカ・ブームから20年が過ぎても、ポストモダンはまったく古びていない? 現代思想を再チャート化して新しい見取図を描く。
1983年、当時20代であった浅田彰の『構造と力』がベストセラーになり、フランス現代思想を源流にもつポストモダン思想が日本でもてはやされた。しかし、ニューアカデミズムと呼ばれたそれらの思想は、相対主義の烙印を押され、まもなく世間一般から忘れられてしまう。ニューアカは一時の流行にすぎなかったのか? じつは、現在の成熟した日本社会の見取図を描ける唯一の思想として、まったく古びていないのではないか? 浅田彰、柄谷行人、東浩紀、福田和也……日本における思想潮流を現在の視点から再検討する。
▼
[主な内容]◎1983年の思想、◎終焉をめぐって、◎フランス現代史のおさらい、◎ファーストインパクトとしての浅田彰、◎柄谷行人とシトたち、◎セカンドインパクトとしての東浩紀、◎社会学と心理学の隆盛、◎ラカンはわからん?、◎ナショナリスト福田和也、◎スキゾ対動物、◎幻滅を超えて
●はじめに ――ログインしますか?
●第一章 回想する
●第二章 摘要する
●第三章 主体の壊乱
●第四章 結論
●おわりに ――幻滅を超えて
内容説明
1983年、当時二〇代であった浅田彰の『構造と力』がベストセラーになり、フランス現代思想を源流にもつポストモダン思想が日本でもてはやされた。しかし、ニューアカデミズムと呼ばれたその思想は、相対主義の烙印を押され、まもなく世間一般から忘れられてしまう。ニューアカは一時の流行にすぎなかったのか?じつは、成熟した日本社会の見取図を描ける唯一の思想として、まったく古びていないのでは?浅田彰、柄谷行人、東浩紀、福田和也…日本におけるポストモダン思想の潮流を再検討する。
目次
第1章 回想する(一九八三年の思想;終焉をめぐって)
第2章 摘要する(フランス現代史のおさらい;ファーストインパクトとしての浅田彰;柄谷行人とシトたち;セカンドインパクトとしての東浩紀)
第3章 主体の壊乱(社会学と心理学の隆盛;ラカンはわからん?;ナショナリスト福田和也)
第4章 結論(スキゾ対動物)
著者等紹介
本上まもる[ホンジョウマモル]
1970年、神戸市生まれ。京都大学法学部卒業。ラカン、デリダを中心とするフランス現代思想を主な関心分野とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 渾身