出版社内容情報
いまや子供も糖尿病の時代。その改善策を教示。
大人だけでなく、子どもにも広がるメタボリックシンドローム。肥満、糖尿病への警告とともにご飯食を中心にした食生活の改善を提案する。
「2000年以降に生まれた子どもの40%が糖尿病になる恐れがある」とは、WHO(世界保健機関)の警告である。大人のメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)がマスコミを賑わす一方で、子どもの肥満も同時に進行しているのだ。何が問題なのか。原因の根本に食生活があることは間違いない。
▼「隠れ肥満はカタカナ主食が犯人」「バランス栄養のウソ」「子どもは好き嫌いがあって当たり前」といった歯に衣着せぬ主張に、読者は驚かされるにちがいない。
▼本書は、ベストセラー『粗食のすすめ』の著者が、子どもの未来に対して、警鐘を鳴らし、現状・背景を分析し、対策と提案を行なう。
▼昔と飽食の今日を比べれば、盆と正月にしか食べなかったような食事を毎日摂っているような現状だという。また、欧米人と日本人の体の違い、パン食とごはん食の違いなど、比較して解説する。子を持つ親だけでなく、大人が読んでも体のためになる本だ。
●第1章 警鐘:砂糖だらけ・油まみれの食生活
●第2章 現状:子どもの糖尿病が増えている
●第3章 背景:肥満を増やした栄養教育と給食
●第4章 対策:風土と知恵に基づく伝統的な食生活を
●第5章 提案:ご飯中心の献立が子どもの健康を守る
内容説明
「2000年以降に生まれた子どもの40%が糖尿病になる」と聞けば誰もが驚くにちがいない。肥満児が年々増加し、小児メタボリック症候群の話題などもマスコミを賑わす。アトピー性皮膚炎やアレルギーが増えたことはよく知られているが、生活習慣病の低年齢化も進んでいるのだ。子どもの健康問題がこれほど語られる時代はなかっただろう。その原因の1つに食生活があることはまちがいない。管理栄養士として、多くの幼稚園や小学校などの食事指導を手がけてきた著者が、子どもの食生活と親の認識不足に警鐘を鳴らし、その気になれば今日からでも実行できる簡単な献立までを紹介する。
目次
第1章 警鐘:砂糖だらけ・油まみれの食生活(メタボリックシンドローム2000万人時代;運動は苦痛、食は快楽 ほか)
第2章 現状:子どもの糖尿病が増えている(小中学校でも血液検査を実施する時代に;コレステロール値が高い子どもたち ほか)
第3章 背景:肥満を増やした栄養教育と給食(日本の食生活を根底から覆した学校給食;パン食と牛乳ありきのスタート ほか)
第4章 対策:風土と知恵に基づく伝統的な食生活を(ヒトはなにを食べる動物か;赤ちゃんは必要なものを知っている ほか)
第5章 提案:ご飯中心の献立が子どもの健康を守る(子どもの食事は難しくない;朝ご飯をしっかり食べさせよう ほか)
著者等紹介
幕内秀夫[マクウチヒデオ]
1953年、茨城県生まれ。東京農業大学栄養学科卒。管理栄養士。現在、フーズ&ヘルス研究所代表。帯津三敬病院、松柏堂医院などにおいて食事指導を担当。学校給食と子どもの健康を考える会代表。「FOODは風土」を提唱し、食生活の個人相談、講演会を行う。新聞・雑誌などでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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