出版社内容情報
科学と哲学と宗教の隠れた連関性を探る。
科学、哲学、宗教。人間の生き方に影響を与えるファクターは、いかに結びついているか。「心の科学者」村上和雄の人生から探る。
「人間は、サムシング・グレートの導きによって生成発展している」……。科学者として、人間の遺伝子を研究してきた村上和雄が、長年の考察の上にいたった思想とは。村上本人と、村上の研究を見つめつづけて来たノンフィクションライターが、「人間・村上和雄」の人生を辿りながら、科学・宗教・哲学の間にあるものを見極めてゆく。生命とは何か、生きるとはどういうことかという命題に正面から迫る、思考満載の一冊。
●プロローグ ――平和のメッセージを舞台回しする
●第一章 「サムシング・グレート」のままに
●第二章 こうして遺伝子ONになった
●第三章 「天理」が親里だった ――渡部靖樹
●第四章 メッセンジャーとして…… ――村上和雄
●エピローグ ――「科学――哲学――宗教」
目次
第1章 「サムシング・グレート」のままに(小柴昌俊の突っこみに軽妙洒脱に応えたダライ・ラマ;「仏教は心のサイエンス」と言い切るダライ・ラマ ほか)
第2章 こうして遺伝子ONになった(遺伝子は、大いに「ON/OFF」しうるものかもしれない;たしかに遺伝子の「ON/OFF」切り換えは、あります ほか)
第3章 「天理」が親里だった(かつて松下幸之助が悟ったという、天理の里で;この懐かしく親しみのある皮膚感覚は、いったい何だろう? ほか)
第4章 メッセンジャーとして…(日野原重明先生と、松本元先生から、大いに学んだこと;トマトが一株に何万個も結実する不思議が教えてくれた… ほか)
著者等紹介
村上和雄[ムラカミカズオ]
1936年、奈良県に生まれる。京都大学大学院博士課程を修了。米国オレゴン医科大学研究員、米国バンダービルト大学医学部助教授を経て、1978年、筑波大学応用生物化学系教授となり、遺伝子の研究に取り組む。高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子解読に成功、世界的に脚光を浴びる。1996年、日本学士院賞を受賞。筑波大学名誉教授。国際科学振興財団バイオ研究所所長
渡部靖樹[ワタナベヤスキ]
1943年、石川県生まれ。早稲田大学理工学部に学ぶ。「人(人事)」「食(食育)」「生命(生命科学)」「環境(地球環境)」をキーワードに追求するノンフィクション・ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 士 SAMURAI