内容説明
無視されることの悲しみ、けがばかりするくやしさ…。公式戦経験ゼロで主将に選ばれ、カリスマ清宮監督の後を継ぎ早稲田を優勝に導いた「日本一、オーラのない監督」のすごい青春。
目次
第1章 挫折を味わう(失敗をごまかさない;鳥の眼になろう ほか)
第2章 挑戦のストーリーを描く(未来の自分との対話;仮面浪人で早稲田大学へ ほか)
第3章 挑戦に向かって(勇気の一歩;グラウンドに一礼する ほか)
第4章 中竹スタイルの挑戦(スローガンに「感謝・謙虚・モラル」;挨拶は先にする ほか)
第5章 星を知る(自分の星とは;理不尽以外の何ものでもない新人練習 ほか)
著者等紹介
中竹竜二[ナカタケリュウジ]
早稲田大学ラグビー蹴球部監督。1973年、福岡県生まれ。福岡県立東筑高校卒業後、93年、早稲田大学人間科学部に入学。公式戦経験ゼロにもかかわらず、4年生時にラグビー部の主将に選ばれ、全国大学選手権準優勝。大学卒業後、英国に留学。レスター大学大学院社会学部修了。2001年、三菱総合研究所に入社。2006年からは、三協フロンテアに勤務。同年4月より、カリスマ清宮克幸監督の後任として、早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任。2007年度、大学選手権優勝。大学日本一に輝く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金城 雅大(きんじょう まさひろ)
29
「挫折が更なる挑戦への糧になる」「自分のスタイルを確立する」「自分の役割(星)を知る」など、当たり前だし大事だけどなかなか簡単には実践できないことを、わかりやすい言葉で書いてくれていたのが印象的でした。 大人が読んでも得るものはあるでしょうが、やはり余計なバイアスが大人と比べて少ない中高生たちに読んでほしいなと思います。 2020/01/23
ヘタ
20
大筋はリーダーシップ論(著者によるとフォロワーシップ)。挫折、挑戦の体験を織り交ぜながら。終わりの20ページは泣けます。多分、まともな人は泣けないと思います あはは。???エデーは著作のなかで試合前に泣くなんて意味がわからん言っていた。対して、中竹は「ラグビー選手は、試合前に涙を流すのだ」と。そうなんだョ。ワンワンワンワン泣いて、「死んで来い」という言葉に背中をおされてグラウンドに飛び出していくんだな。これが日本ウェイなんだな by なんだ馬之介 ナメ切って手に取りましたが、読んで良かった。2018/11/17
open
6
目の前に現れる壁はすべて立ちふさがるべくして立ちふさがった。自分がもっと上の段階に行くために。2015/04/03
しろのあ
4
けがも挫折もすべて必然だったと、心からそういう境地に達することができたらって励まされます。レギュラーを選考するときの判断と決断の違いにはっとさせられた。指導職や部長など上の立場で悩んでいる人にも、なかなか芽が出なくて苦しんでいる人にもどちらにもオススメです。2015/02/28
ばりぼー
4
ラグビーはそれほど詳しくないのですが、清宮前監督の後任と決まったときには、選手からかなりひどい反発があったと雑誌か何かで読みました。相当苦労されたと思いますが、それだけに「挫折と挑戦」というありふれた言葉にも説得力があります。「凸凹は、凸凹しているから、がっちり組み合う」「まわりの期待には応えない」などの言葉は、今の迷っている自分にあてはまり、強く胸に響きました。2013/05/18