内容説明
ぼくの兄弟。双子の兄。バディのことを考えると胸がしめつけられる。ぼくたちふたりは、物心ついたときからお互いを相棒と呼んでいる。そして、バディはこの七年間のほとんどを、チャムリー・リハビリセンターですごしている。あのことが―あの事故が起きてから、ずっとだ。「ニュージーランド・ポスト児童書賞」を受賞した、せつなくて爽やかな青春物語。
著者等紹介
ジョーンズ,V.M.[ジョーンズ,V.M.][Jones,V.M.]
1958年、ザンビア生まれ。ジンバブエで教育を受け、南アフリカのケープタウン大学で英語、考古学、文化人類学の文学士号を取得。卒業後、宝石学有資格者の認定も得る。1995年から、ニュージーランドのクライストチャーチ市に夫、ふたりの息子とともに移り住む。執筆活動を始めたのは、2002年から。作品はいずれも高い評価を受けている。デビュー作『バディ―たいせつな相棒』で、ニュージーランド・ポスト児童書賞の児童書部門と最優秀処女作賞のダブル受賞に加え、エスター・グレン賞候補作にも選ばれた
田中亜希子[タナカアキコ]
千葉県生まれ。銀行勤務ののち翻訳業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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朔耶
1
水難事故で重い障害をもつ双子の兄。両親は2年前に離婚し、一緒に暮らす父親は彼女との、同棲をはじめた。まだ少年の主人公には厳しい現実に、俯いている事しか出来なかったが、トライアスロン出場を目指し努力することで前向きになっていく。爽やかな物語。2016/01/15
Kyoma2nd
1
図書館で読んで泣きました。ラストのジョシュとバディなんて号泣。そしてライバルのシェーンがかっこいいと思います。
tellme0112
0
爽快感溢れる話。良いなあ~人生こんな風に同時に何もかもがうまくいってる時期もあってもいいね。水泳、どうやったらできるようになるんだろ。2014/07/04
naonchi
0
このページ数なのに簡潔で過不足なく、きちんと要素を詰め込むYA小説のお手本のよう。スポーツ関連のYAではクリス・クラッチャーが間違いなく素晴らしいと思うけど、海外のYAが日本のマンガのような「スポコン」にならないのは、あざとさがなく、かつ設定が生々しいからだろうなぁ。それだけ複雑でシビアな実態の裏返しなのだけれど・・・良質のYAに共通するのは主人公の導き手となる大人の葛藤もきちんと描かれていること。私はこういう大人になれているかなぁ、といつも考えさせられる。2011/12/20
クズティ
0
1月