内容説明
ニュージーランドのオークランドにある全寮制学校チェアマン校の8歳から14歳までの生徒14人と見習い水夫のモコは翌日の回遊旅行に備えて小型スクーナーに乗り込んでいた。船長たちは船を離れていた。スクーナー船はあろうことか係留ロープが解けて外洋の嵐の中を漂っていた。大きな波の揺れで異変に気付いた上級生たちは嵐の中で必死に船が転覆するのを防いだ。嵐にもまれて無残な姿となった船は少年たちを乗せて3週間以上も東に向かって漂った。ようやく見えた陸地には壁のように切り立つ絶壁が見えた。波に打ち上げられた船は岩礁にはさまれた後、浜の奥の砂上に叩きつけられて停止した。
目次
立ちはだかる絶壁
ニュージーランドの話
スルギー号ってどんな船?
薄倖のフランス人
島と大陸のちがい
航海の道具
フレンチ洞への引越し
フレンチ洞とホール
島の環境
生活の道具類〔ほか〕
著者等紹介
ベルヌ,J.[ベルヌ,J.]
1828年2月8日にフランスのナント県に生まれる。蒸気機関車や電信機が発明され、産業や社会のありようが大きく変わった産業革命の最中に育った小説家であった。友人が気球を製作したことに触発されて冒険小説を書いたのをきっかけに流行作家となり、のちにSFの父と呼ばれるようになった。『地底探検』、『月世界旅行』、『海底二万マイル』、『八十日間世界一周』などが代表作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みのにゃー
3
本好きになったきっかけをもらった本。この本はストーリーはあらすじ程度だけど、船や道具などが絵で理解できるしくみ。きちんとした訳を読んだ子供たちにおすすめ。2013/06/12
uyo
2
ゴードンにもっと かつやくしてほしいよう。 2011/04/06
bittersweet symphony
1
「二年間の休暇」のざっくりとした粗筋に、舞台の当時の世界観のディティール(地理的なものから船舶・生活用具などの詳細、寄宿学校の薀蓄や19世紀アメリカ型民主政のエピソードなどなど)をイラストつきで解説しているものがついている本。ストーリーラインがもう少しきちんと出ていないとこの本だけで完結するのはちと難しい印象はありますが、狙い目的には悪くないですね。2010/03/23