わたしのえほん<br> キツネの花よめいしょう (新装版)

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わたしのえほん
キツネの花よめいしょう (新装版)

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  • サイズ B5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 26cm
  • 商品コード 9784569686660
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

出版社内容情報

嫁ぐ日が近い娘を思う母ギツネの切ない物語。

スギノキ山の熊笹の中に、キツネの母と娘がすんでいました。お嫁にいく娘のために花よめいしょうがほしいと母ギツネは考えましたが……。

おおきなスギノキ山のクマザサのなかに、かあさんギツネとむすめのキツネがすんでいました。むすめのキツネは、あきになると、むこうの山へおよめにいきます。――美しい文としみじみやさしい絵でおくる珠玉の一冊。

▼嫁ぐ日が近いむすめの体を、母ギツネはヤマツバキの実でせっせとみがいていました。谷川のむこうの染め物屋さんが、河原の石の上にひろげたあざやかな布をみて、「あのぬので花よめいしょうをつくったら、きっとお山一のおよめさんになるだろうな」と母ギツネはいつも河原の布をながめていました。ひとかげがなくなったとき、母は布をくわえて走りましたがすぐに見つかり、命からがら草むらに逃げ込みました。美しい布があきらめきれない母ギツネでしたが、かみなりのあとのあめつぶで七色にかがやくむすめのからだをみて、娘がどんな布よりもきれいなことに気がついたのです。

▼娘を思う母ギツネの愛情が、せつないほど伝わってくるお話です。

内容説明

おおきなスギノキ山の、クマザサのなかに、かあさんギツネと、むすめのキツネが、すんでいました。むすめのキツネは、あきになると、むこうの山へ、およめにいきます。4~5歳から。

著者等紹介

森はな[モリハナ]
1909(明42)年、兵庫県生まれ。明石女子師範学校卒業。60年に退職後、童話を書きはじめる。74年「じろはったん」で日本児童文学者協会新人賞を受賞

梶山俊夫[カジヤマトシオ]
1935(昭10)年、東京都生まれ。武蔵野美術大学中退。シェル美術賞、講談社出版文化賞、チェコスロバキア世界絵本原画展金のリンゴ賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遠い日

7
もうじき嫁にいく娘のキツネに美しい衣装をと願う母キツネ。止むに止まれぬ気持ちでしてはいけないことに手を染めかけたりした矢先、本当の娘の美しさを引き出す、偶然の機会が訪れる。母キツネの気づきがお話をきりっと引き締めています。2016/07/06

いっちゃん

4
そうよね、若い娘は着飾らなくてもきれい。2014/07/24

とわセブン

1
ドキドキ、ハラハラするお話です。人を思いやる気持ちが大切。って思う作品です。2011/05/11

ヒラP@ehon.gohon

0
お嫁に行く娘キツネに母親はきれいな着物を着せてあげたいと思いました。 それは失敗に終わるのですが、お母さんは娘のあるがままの美しさにいまさらながらに気付いたのでした。 わが子を思う母親の心が、情緒たっぷりな絵の中でとてもすがすがしく描かれています。 2010/10/27

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