出版社内容情報
だめ犬がスター犬になったほんとうの話!
処分される直前に、子どもたちから手を差し伸べられただめ犬。家族として成長する犬の姿を通して、「生」と「死」を考える絵本です。
子どもたちは、おこづかいをためて犬を買うことを計画しました。子どもたちのお目当ては、真っ白なマルチーズです。ところが、子どもたちが買ってきたのは、黒いミニチュア・ダックスフント。なぜ?
▼子どもたちはペットショップで「耳のかたちが変」で「歯ならびも、なんか変」な黒い犬をみつけてしまいました。その犬は、明日が一歳の誕生日。女主人から、売れ残ったその犬は明日処分される運命だということを聞かされます。そのことを知った子どもたちは、黒い犬のことが気になってしかたありません。
▼さあ困った。とても困った。いったいどうしたらよいのだろう……。
▼その結果、あれほど欲しがっていた白い犬をあきらめて、不細工な黒い犬の方を買って、帰ったのでした。
▼―「月子」と名づけられた黒い犬が作家の家にきてから13年がたちました。成長した子どもたちは独立し、家を出ていきました。
▼ほんとうにあった愛と涙と命の物語です。
内容説明
子供とは、親とは、成長とは、老いるとは…。落ちこぼれのミニチュア・ダックスがまきおこす“愛と涙と命”の物語。
著者等紹介
新井満[アライマン]
作家、作詞作曲家、写真家、歌手、DJ、長野冬季オリンピックのイメージ監督など多方面で活躍中。日本ペンクラブ常務理事として平和と環境問題を担当している。画家に初挑戦した本作品によって絵本画家にもなった。1946年新潟市生まれ。上智大学法学部を卒業後、電通に入社。現在はチーフ・プロデューサー。小説家としては1988年に『尋ね人の時間』(文芸春秋)で芥川賞を受賞
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