出版社内容情報
広島風のお好み焼きはなぜあの形になったのか。
独自のスタイルを持つ広島風のお好み焼。なぜ広島であの形になったのかを探ると、そこには原爆被害との強いかかわりが隠されていた。
広島のお好み焼は、一般のお好み焼とは形も材料も異なり、焼き方が難しく、店の人が焼いてくれることが多い。実は日本の中で人口に対してお好み焼店が一番多いのが、広島県。大阪などより、群を抜いて多い。それだけお好み焼が、広島人に愛され、親しまれているのは、なぜなのだろうか。
▼本書では、時代をさかのぼって、お好み焼の発祥からたどり、子どもの駄菓子のひとつだったお好み焼がいつごろから大人も食べるものになったかをさぐる。また、なぜ広島でお好み焼が独自のスタイルを作り出したかの答えを探すと、やはり広島が受けた大打撃・原爆につながっていた。1945年の原爆の投下によって壊滅的な被害を受け、なにもない荒れ地となったため、ゼロからの出発に、お好み焼はここで独自の進化をしていくのだ。平和な現在は、メーカー、行政、お好み焼店などが結束して、広島の誇れるお好み焼を未来を担うこどもにつなげようとする活動もはじまっている。
内容説明
広島の人はお好み焼が大すき。でも、広島のお好み焼は日本人の多くが知っているお好み焼とは少しちがう。このふしぎな食べものが広島で生まれたのは、なぜなのか?謎を解くカギは、一九四五年八月に襲ってきた原子爆弾にあった。
目次
お好み焼の食べ方
お好み焼のルーツ
お好み焼という名前
広島のお好み焼
戦後の復興
よみがえる柳の葉
広島とお好み焼
「お好み村」の誕生
広島風お好み焼の確立
修学旅行生とお好み焼
広島のお好み焼の未来
著者等紹介
那須正幹[ナスマサモト]
1942年広島に生まれる。島根農科大学林学科卒業
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感想・レビュー
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