出版社内容情報
満月の夜、うさぎのロロは鬼たちに会います。
満月の夜、鬼が出るぞといったお兄ちゃんをびっくりさせるために、うさぎのロロはこっそり外にあそびにいくことにきめました。
うさぎの女の子ロロとおにいちゃんのランが登場する絵本。今回はお月見の晩、ロロが一人で野原に遊びに行き、踊りをおどっていた鬼たちにあいます。
▼野原は月の光がいっぱいで、昼のように明るかったので、「あそびに行きたくなっちゃうね」とロロがいうと、「おまえ、夜がこわいんじゃないのか。夜中にあそんでいると、鬼がくるってさ」と、ランがからかいます。そこでロロはおにいちゃんをびっくりさせるため、一人で野原に出ました。
▼ススキ野原は銀色にゆれて海みたいでした。ロロは楽しくなり、どんどん遠くまでいきます。気がついたら知らない森の中、広場で太鼓にあわせ踊っている鬼たちに出会います。ロロは最初は怖かったのですが、見ているうちにいっしょに踊りたくなって、こっそり踊りの輪の中に入ります……。
▼ロロは鬼たちに解放され帰ってくるのですが、家の前には心配そうなランが待っていました。リズムのいい文で展開するかわいい絵本です。
内容説明
きょうはまんげつ、つきまつり。「よなかにあそんでいると、おにがくるってさ」おにいちゃんがいってたけど、ロロはきめた。ぜったいこんや、あそびにいこう。おにいちゃんをびっくりさせるんだ。4~5歳から。
著者等紹介
正道かほる[ショウドウカホル]
新潟県生まれ。『でんぐりん』(あかね書房)で1993年度日本児童文学者協会新人賞ならびに児童文芸新人賞を受賞
渡辺洋二[ワタナベヨウジ]
東京都生まれ。『ぽんぽん山の月』(文研出版)『やいトカゲ』(あかね書房)で、それぞれ絵本にっぽん賞を受賞。『アルマジロのしっぽ』(あかね書房)で第12回赤い鳥さし絵賞を受賞
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