とっておきのどうわ<br> きんのことり (新装版)

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とっておきのどうわ
きんのことり (新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 72p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784569683065
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

出版社内容情報

あまんきみこの美しい話・待望の復刊です!

小さな風の子が旅に出ました。――ファンタジーの名手あまんきみこが描く心あたたまる童話。透明感ある荒井良二の絵で待望の新装復刊!

ファンタジーの名手あまんきみこが描く心温まる世界が、二十年の時を越えて新装復刊しました。

▼小さな北風の子が、生まれて始めての旅にでました。出発の時、お母さんが「北風は南風のように、動物や人間に喜ばれない。でも、北風も立派な風なんだからね」と言われて旅立ったのですが、やはり皆に敬遠され、心を痛めていました。そんな時、一本のいちょうが呼んだのです。「私の葉っぱ全部落としておくれ、根元で寒さに震える子猫を温めてあげたいから、手伝って」と。いちょうを気遣う北風の子と、子猫を気遣ういちょうの木。そこには自分を超えた大きな愛が、存在していました。

▼このお話の中で始めての旅をする北風は、人生の荒波に飛び出したこどもそのものです。そしていちょうの木はといえば、こどもが活躍できる場を見出し、大きな愛のお手本を見せてあげられる大人です。心を描いた作品として長年小学校の道徳の副読本としても、愛された作品です。

内容説明

北風の子がとんでいくと、人間たちは急いで窓や戸を閉めました。「ああ、ぼく、みなみかぜになりたかったなあ」。あまんきみこが描く心あたたまる童話。

著者等紹介

あまんきみこ[アマンキミコ]
旧満州に生まれる。「びわの実学校」同人。『車のいろは空のいろ』(ポプラ社)で日本児童文学者協会新人賞受賞。『ちいちゃんのかげおくり』(あかね書房)で小学館文学賞受賞

荒井良二[アライリョウジ]
山形県に生まれる。絵本・雑誌等で幅広く活躍。絵本『うそつきのつき』(文渓堂)で小学館児童文化出版賞受賞。『森の絵本』(講談社)で講談社出版文化賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

86
北風の子は、とってもかわいいのですが、みんなから嫌われています。だから、北風の子が通ると人間は窓や扉を閉め、動物たちは慌ててすみかに戻るのです。風の子はお母さんから言われていたので、そのことをよくわかっていました。でも、みんなが自分のことを避けるのを見て落ちこむのです。ひとり寂しくたそがれていると、どこからか北風の子を呼ぶ声が聞こえるではないですか。その声をたどっていくと…。北風の子の境遇を見ていると切ない気持ちにさせられます。でも、悲しいだけでは終わらず、最後には北風の子の笑顔を見ることができるのです。2014/03/29

anne@灯れ松明の火

24
読友さんご紹介。遠い方で。みんなに嫌われる北風。でも、お母さんは言う「きたかぜも りっぱな かぜだからね。そのことを わすれては いけないよ」心優しい いちょうの木と出会い、かぜのこは力を発揮! 素晴らしいラスト。あまんさんは やっぱりいいなぁ。冬の寒い日、ついつい北風を恨めしく思うけれど、このお話を読めば、温かくなる。荒井良二さんの絵も素敵。2017/12/11

じゃすぽ

23
タイトルのセンスがいい。この本は、大人になっても忘れたくない気持ちを思い出させてくれる。嫌いでも苦手でも、良い一面を見出したり本質を見極めて判断できる人でいたい。尊い気持ちは、大人だからこそ身につけていなければ。荒井さんの絵はいつ見ても魅力的だ。色使いがぶっ飛んでて最高。2017/12/23

鴨ミール

22
終わり方が、唐突だったけど、タイトルに結びつけるためかな。温かいお話だった。2019/11/10

雨巫女。@新潮部

15
《図書館-季節》北風と銀杏の木のやさしさに、ウルっときました。 金の小鳥の羽ばたく姿は、見てみたい。2017/12/05

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