出版社内容情報
大分県前津江村に風力発電ができた。これには、「ぼくらの村にも何か誇れるものがほしい」という村の子どもたちの願いがこもっていた。
大分県の前津江村にできた風力発電には、「ぼくたちの村にもなにか誇りになるものがほしい」という、子どもたちの願いがこもっていた。本書は、前津江村にできた風力発電の建設の経緯と過程を描くことを通して、風力発電のしくみや大切さ、さらに日本と世界の風力発電の現状を描いたものである。標高約1000メートルの山間にある前津江村は昔から貧しく、村長の原田さんが子どものころは、里の人にッエンヤマモンと呼ばれ、いわばばかにされていた。そんな思い出をもつ原田さんは、村の子どもたちに書いてもらった作文の中に、「村には何も誇るものがない」という率直な意見を見つけショックを受ける。それが、前津江村の風力発電建設のきっかけとなったのだ。風力発電完成に喜ぶ子どもたちの笑顔と、風力発電の大切さが伝わってくる本である。
●風の谷の風サミット
●新村長がうけた大ショック
●風をおこそう
●自前の風車づくりをめざす
●待ちうけた困難な問題
●朗報とどく
●まわったぞ! 巨大な風車
●21世紀にふく風
内容説明
「ぼくらの村にもなにか誇れるものがほしい」大分県前津江村の風力発電は、子どもたちの願いでできあがった。風力発電建設のドラマを通してえがく風力発電の未来。小学中級以上。
目次
1 風の谷の風サミット
2 新村長がうけた大ショック
3 風をおこそう
4 自前の風車づくりをめざす
5 待ちうけた困難な問題
6 朗報とどく
7 まわったぞ!巨大な風車
8 二一世紀にふく風
著者等紹介
笠原秀[カサハラシゲル]
1937年、新潟県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。出版社に十年ほど勤務ののち独立して児童図書の企画・編集・執筆にたずさわる。主な著書に「『水道橋たんけん』がはじまった!」「でるまるで図鑑」「故事成語ものがたり」などがある
木暮健二郎[コグレケンジロウ]
1966年、東京都生まれ。イラストレーターとして、童画をはじめさまざまな分野で活躍中。さし絵の作品に「はるかなるクオン」「ことわざランドシリーズ」「『すばる』がさぐる宇宙のはて」などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。