出版社内容情報
小学生の尚はふとしたことから、かくれ山という非現実の世界に入りこんでしまう。脱出するまでの冒険と成長を描く上質のファンタジー。 いまどき「神かくしにあった」などという人は、まずいないでしょうが、迷子になったり、急にお母さんの姿を見失ったとき、心細さも手伝って、見なれた風景が、まるで見知らぬ世界のように思えたことはありませんか??いつものようで、いつもと違う……それが異界なのです。▼この物語は、雑木林のなかにドッジボールを探しに入った男の子「尚(なお)」が、かくれ山という異界によびこまれ、必死で出口を探すという冒険ストーリーです。▼かくれ山の猫屋敷には、尚と同じように異界によびこまれ、猫婦人に姿を猫にかえられた子どもたちがとらわれていました。猫屋敷から逃げ出した尚は、友だちになった野ネズミに、山姥なら出かたを知っていることを教えられます。知恵と勇気をふりしぼり、天狗の隠れ蓑をかりて山姥に方法を聞いた尚は、鬼の雷の剣をぬすんで……。▼「あっ!」と驚く結末の、勇気と友情の素晴しさを教えてくれる感動の一冊です。 ●黒い猫 ●暗い森の家 ●猫婦人 ●ネズミ穴 ●隠れ蓑 ●一つ目の山姥 ●西の谷の鬼 ●長い夜 ●猫屋敷 ●緑のひすい ●わが家へ
内容説明
尚がはいりこんだくろぐろとした深い山『かくれ山』。そこは、時間の流れからはずれた世界だった。小学上級以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
48
ご感想に惹かれて。ボールを探して雑木林に迷い入った少々気弱な小学生の尚君は黒猫の影に誘われ謎の洋館に。そこには恐ろしい「猫婦人」が!囚われた異界から家に帰りたいけど、途方に暮れてしょんぼりしているだけでは帰れない。「頭を使え」「やってみろ」「時にはちょっぴり相手の裏をかけ」尚君の「気弱さ」がちゃんと気質の根っ子を残したままに「優しさと思慮深さ」に進化する過程が丁寧に描かれるのがとても善い。ねずみ浄土に天狗・山姥・鬼に龍と民話アイテム総出演のワクワク冒険譚。「どんとはらい」の安堵が滲むラストも富安さんらしい2026/03/13
東谷くまみ
35
「ナァーオォー」黒猫の声に導かれるように足を踏み入れた林の奥に広がっていたのは時空を越えた異世界「かくれ山」だった!天狗、鬼、山姥、竜の助け(え、ほんと?)を借りて猫夫人をやっつけ、尚は元の世界に戻ってこれるのか?めっちゃくちゃ面白かった!少し気弱な主人公・尚と、サポート役のしっぽおれネズミが猫夫人の屋敷に入ってからはもう手に汗握るドキハラ展開。自分も一緒に冒険してる気分で本当に楽しかった。最後の粋な謎解きはいかにも富安さんらしく、作中散りばめられた子どもたちへの温かなメッセージがダイレクトに胸に響く☺️2026/02/27
深青
16
尚が黒猫に誘われて迷いこんだ山は、色んな妖怪達が住んでいた。猫婦人に猫に変えられた子供たちを助けて、尚は無事に元の世界に戻れるのかというお話です。尚が最初は引っ込み思案というかうじうじしているのです。これで大丈夫だろうか?と思っていたら、色々冒険を重ねていくとちょっとずつ成長して、最後はずいぶんしっかりしたように思います。そういう成長を読むのも、児童書の楽しみです。2015/04/23
のこ
11
猫の声に呼ばれるように尚が入り込んだ深い山「かくれ山」。時間の流れから外れたその場所には黒髪の美しい女性と、8匹の猫が住む洋館があった。■この短さでこれだけの面白さはさすが。世間体を気にする今時の子・尚と、彼をうまいことけしかけるネズミの掛け合いが面白いです。■とき子との関係は、綾辻さんの『最後の記憶』を思い出して少しゾッとしました。■「自分に、どんなたくさんのことができるのか」「やってみなくちゃわからない」。その言葉に勇気をもらいました。子供から大人まで楽しめるファンタジーです。2014/02/07
花宴
7
「かくれ山」という異界に迷い込んだ少年の冒険ファンタジー。ラスボスにたどり着くまでに天狗、山姥、鬼など超えるべき難関が次々と現れて飽きさせない展開でした。主人公の尚少年は気が優しく人がよくて、彼のちょっとした気遣いがなんとも微笑ましかったです。2017/03/21
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