出版社内容情報
梢太と、梢太の家に事情で住むことになった従兄の洋司を中心とした家族の物語。山に住む祖父とのかかわりで、二人は大きく成長する。
幹彦兄さんの事故死が原因となって、梢太の家族は、じいちゃん一人を残して「山の家」を去る。月日が流れ、とうさんは、山仕事をやめ家族と離れて暮らすようになった。
▼そんな悲しい過去を背負った梢太の家族のところに、従兄の洋司がやってきた。洋司もまた、両親の離婚問題で、傷ついていた。
▼最初のうちは、仲がいいとは言い難かった梢太と洋司。しかし、「山の家」を訪ねるうちにお互いの心を通わせるようになっていく。
▼自然の恵みをこよなく愛する山の人との出会い、ゴミを不法投棄する業者の追及、行方不明者の探索――。事件と遭遇するとき、梢太の前に現れて、進むべき道を指し示す謎の白い影の少年。
▼自然の恵み、家族の絆、について深く考えさせられる作品となっている。読み進むうちに、作者の創作モチーフとなっている「生きる」とは何か、という深い問いかけが、子どもたちに自然と伝わることだろう。
●母さんの決心
●じいちゃんのいる山
●山で暮らす人たち
●父さんからの手紙
●木の声がきこえる
●山のなかの事件
●兄さんは名探偵
●母さんのいない日
●クロベエの家出
●山のなかの迷子
●帰ってきた父さん
内容説明
じいちゃんの住む「山の家」は、バスに三十分のり、さらに山道を四十分のぼる山のなかにある。梢太は、兄の大樹、妹の美枝といっしょに、従兄の洋司をつれて山の家にむかった。おくふかい山の自然を舞台に、少年たちの成長と家族のふれあいをあたたかく描く物語。小学上級以上。
感想・レビュー
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minaseh
レイモンド
Callisto
佳
さくら