出版社内容情報
家でリコーダーを練習すると皆に迷惑がられるしおり。仕方なく公園で練習していると見知らぬ少年がやってきて……。家族の大切さを温かく描く。 音楽の時間に、しおりはリコーダーをうまくふけませんでした。一生懸命ふいているのに、班のみんなからおくれてしまうのです。 「しおちゃんがいると、あたしたちの班、いちばんへたっぴいになっちゃう」「家でもっと練習してこいよ」といわれてしまいます。でも家でふこうとすると、中学生のお姉ちゃんは勉強のじゃまになるといってうるさがるし、寝たきりのおばあちゃんがかわいそうでしょうといってお母さんがおこります。家であまりしゃべらない高校生のお兄ちゃんも迷惑そうな顔をします。▼ある日の学校帰り、しおりがひろい公園のわきを通ると、木立ちのあいだから小鳥の鳴く声が聞こえてきました。それを聞いているうちにしおりは、自分もリコーダーをここで練習しようと思い立ちます……。▼家族の大切さがあたたかくつたわってくる作品です。
内容説明
ツツピーツツピーツツピーツツピー。ことりのさえずりにあわせて、しおりはリコーダーをふきました。「リズムぐらいちゃあんととれるもん」。小学1~3年生向き。