出版社内容情報
ルツさんが大切にしている桜の木は、年老いて花も咲かせません。ある日、ボロボロの桜色の服を着た見知らぬ少女が、木陰で泣いているのを見つけます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千尋
10
挿絵に惹かれて図書館で借りてきた本*ルツさんが転勤で遠い北の国に行ってしまった孫のアサコちゃんのために可愛い桜の花びらのようなワンピースを縫っていると・・庭の桜の木の下で女の子がひとり、すすり泣いていました。その女の子に泣いている理由を尋ねると・・ほんわかで素敵な春の物語*2012/03/18
toy
1
第9回ひろすけ童話賞受賞の作品で、ルツおばあちゃんのお家の古い桜の木が出てきます。 年を重ねる毎にあまり咲かなくなる桜やルツさんの寄る年波も相まって読後感はなかなか切ないけど、そうやって自分も命を繋いでもらい、また繋いで行くのだなと、本当に感慨深い良いお話です。2015/06/17