出版社内容情報
町の片隅の、草ぼうぼうで木々の生い茂る小さな公園。心疲れた人達が訪れると、不思議な事が起こり、心が癒されていきます。美しいファンタジー。
内容説明
ある町に、小さな小さな公園がぽつんとひとつ、あります。さみしいときやつかれたとき、この公園に行ってみてください。きっとすてきな、そしてちょっぴり、ふしぎな気分になれるはずです…。小学中級以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
59
ずっと読みたかったけれど、やっぱり好みの作品でした。不思議で優しくて、ちょっと切ない……。逢いたい人、逢えない人…懐かしいあの人に逢える、都会の片隅にある不思議な公園。少し安房直子さん的な。早川司寿乃さんの挿絵も安房さんの作品ぽくて、これまた好み。2020/02/22
ぶんこ
45
いつも読みたいとなる素敵な本をたくさん読んでいらっしゃるお気に入りさんの感想から読んでみた本。いつもハズレがないのですが、こちらも素敵な本でした。都会の下町の裏通りに埋もれたような細長い小さな公園。誰も手入れをする人もいない公園ですが、自然豊かで木々と風の香りが癒しを与えてくれます。憧れちゃいます。そこに立ち寄った人々の生活の断片が愛おしくなるほど切ない。あっという間に読み終わってしまいますが、しっかりと余韻は残してくれました。2020/06/19
花林糖
15
(図書館本/中古購入)小さな不思議な公園に纏わる短編5話。瀬尾七重さんを知らなかったのを後悔です。読みやすく優しい文章でとても好みでした。「雪うさぎの森」が特にお気に入り。(おしいれの中のぶな林/雨けむり/夏草のにおい/いよっ、ヤタさん、雪うさぎの森)2019/11/24