出版社内容情報
『日新館童子訓』は、5代藩主自らが藩校の子弟のために具体的人物の言行から道徳を説いた書。“会津論語”といわれるその神髄を読む。
【著者紹介】
作家
内容説明
会津藩には「会津論語」とよばれ、藩士の子弟たちに武士の理想的なあり方を教える『日新館童子訓』という書物があった。中興の5代藩主・松平容頌みずからが筆をとり、楠木正成の言行から庶民の孝行譚まで、具体的な逸話をもとに「人として大切なこと」について、凛とした筆致で綴っている。読みやすい現代語訳と解説で、幕末会津の行動規範となった名著を読む。
目次
日新館童子訓 上(天忍穂耳尊の孝行;杉田壱岐の涙;師に命を捧げた男 ほか)
日新館童子訓 下(万里小路藤房、建武の中興を評す;高力喜兵衛の涙;小宮山内膳は武士の鑑 ほか)
解説 会津藩の教育について(教育立国をめざした会津藩;「ならぬことはならぬものです」―まず躾からはじめられた;藩校日新館の開校 ほか)
著者等紹介
中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年、栃木市に生まれる。東北大学文学部卒。文藝春秋勤務を経て91年より文筆活動に専念。87年『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞、93年『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、94年『二つの山河』で第111回直木賞、2005年『落花は技に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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