PHP文庫<br> カナダの教訓 超大国に屈しない外交

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PHP文庫
カナダの教訓 超大国に屈しない外交

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  • サイズ 文庫判/ページ数 284p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569679525
  • NDC分類 319.510
  • Cコード C0131

出版社内容情報

大国アメリカの言いなりにならないためには? そのヒントはカナダ外交にあった! ベストセラー『戦後史の正体』著者の隠れた名著を復刊。

内容説明

超大国アメリカの隣に位置し、強い圧力をかけられながらも、自主外交を貫いてきたカナダ。本書では、在カナダ大使館公使を務めたこともある元外務省国際情報局長が、要人への膨大なインタビューをもとに、カナダ自主外交の真髄を徹底的に探る。TPP、オスプレイ、尖閣問題…超大国からの圧力に苦しみ、混迷を極める日本外交に、貴重な示唆を与えてくれる1冊。

目次

プロローグ 「対米自主外交」先進国・カナダの教訓
1章 カナダの首相「吊し上げ事件」
2章 カナダのしたたかなアメリカ議会工作
3章 自由貿易協定(FTA)成立の舞台裏
4章 巨象アメリカの隣で生きていく難しさ
5章 独自外交を追求したディフェンベーカー首相の悲劇
6章 親米派国際通ピアソン首相の衝突
7章 トルドー首相の外交政策見直しと独自路線
8章 再びアメリカとの「特別な関係」を求めるマルルーニー首相
エピローグ 独自外交へのカナダのメッセージ
文庫版特別付録 イラク戦争におけるカナダ不参戦過程(尾上洋介)

著者等紹介

孫崎享[マゴサキウケル]
1943年旧満州生まれ。1966年東京大学法学部中退、外務省入省。イギリス、ソ連、アメリカ、イラク、カナダ勤務を経て、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を歴任。2002年より2009年まで防衛大学校教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スプリント

6
ピアソン首相とジョンソン大統領の確執のエピソードが強烈に印象に残りました。2015/03/28

たくぼん

6
★★★☆☆少し読みにくい文体だった。どこかの翻訳本かと思ったくらい。”戦後史の正体”とは、趣が違う感じだった。アメリカの隣国カナダであっても追従派と自主路線派の時代があったんだ。でも違いは日本での自主路線派が台頭した時の、国内およびアメリカの対応なんだろうね。2013/07/13

Yoshitetu Takeyama

5
カナダって良くわかんな~い、と、日本におけるアメリカ追随政治の舵取り具合の世界規模の政治のバランスの中での位置取りの理解の為に購入しました。アメリカが寝返りをうつ度に右往左往する国は日本だけでは無く、ヨーロッパやアジアや中東諸国、アメリカと国境を接しアメリカと同じヨーロッパ起源の国であるカナダも同様である。日本だけが右往左往してる訳ではない現実を認識した上で、単なる追随に終わらぬ独立精神を宿した政治的対応も不可能ではないのだとの可能性を垣間見れます(垣間見れる程度の事かもしれませんが)2013/08/29

岡本

5
カナダ留学中の身としては非常に興味深く、思わず購入した一冊。海外からはアメリカのコピーや子分として見られがちなカナダですが歴史を見ると意外と独自路線を貫いた事も少なくない。アメリカを怒らせないように行動するのでは無く、独自路線を走りつつも摩擦を少なくする外交努力が必要であると。カナダ人のプライドの高さの理由を少し知る事になり、学ぶ所も多いと感じました。2013/08/02

Yasuhisa Ogura

5
本書は、20年前に出版されたものを再編集したものである。しかし、古さを感じないどころか、今後の日米関係を考える上で重要な示唆を与えてくれる。日本と同様、あるいはそれ以上にアメリカとの同盟関係を重視しなければならないカナダの対米外交の失敗や苦労が描かれている。その上で、筆者は「独自路線をとる国が、最終的に最も信頼される」と結論づける。特に近年、カナダが法秩序を重視するという国家の基本方針を重視しながらも、アメリカとの関係の悪化を最小限に抑える外交を展開している点は、大いに学ぶべきだと思う。2013/04/09

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