出版社内容情報
仏教は現実的、キリスト教は楽天的? 異なる宗教を信仰する二人が「死」と向き合い、「生」を充実させる智慧を語り合った珠玉の一冊。
【著者紹介】
臨済宗僧侶
内容説明
死を目前にした人は最後に何を望むのか。そして死にゆく大切な人のために私たちには何ができるのか。仏教の僧侶とキリスト教のシスターという異なる宗教に立脚する二人が、正面から「死」と向き合い、「生」を充実させるための智慧を存分に語り合う。亡くなる直前に訪れ、すべてを許し合いたくなる「仲良し時間」のことなど、泣いて笑ってやさしくなれる“宗教と人生”の感動的入門書。
目次
第1章 死にゆく人のためにできること(医師ほど挫折に満ちた人生はない;心のなかの「番頭さん」がわめく ほか)
第2章 あの世とこの世を行き来する(お釈迦さまは「死」を語らなかった;死んだら生まれ変わるのか ほか)
第3章 仏教とキリスト教―何が同じで何が違う?(死への恐怖が宗教を生んだ?;占いリピーター ほか)
第4章 修行を積めば悟れるか(価値基準は絶対ではない;トイレ掃除はなんのため? ほか)
第5章 人生も方便(人生をどういう物語にするか;生きづらくさせるもの ほか)
著者等紹介
玄侑宗久[ゲンユウソウキュウ]
昭和31年(1956)、福島県三春町生まれ。慶應義塾大学文学部中国文学科卒業後、さまざまな仕事を経験する。その後、京都天龍寺専門道場に掛搭。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺住職。僧職のかたわら執筆活動を行ない、デビュー作『水の舳先』が芥川賞候補作となる。平成13年(2001)、『中陰の花』で同賞を受賞
鈴木秀子[スズキヒデコ]
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。フランス、イタリアに留学。ハワイ大学、スタンフォード大学で教鞭をとる。聖心女子大学教授を経て、国際コミュニオン学会名誉会長。聖心女子大学キリスト教文化研究所研究員・聖心会会員。文学博士。1980年代後半に、日本にはじめてエニアグラムを紹介し、以後日本におけるエニアグラムの第一人者として、高い評価を得ている。全国および海外からの頻繁な招聘、要望に応えて、「人生の意味」を聴衆とともに考える講演会、ワークショップで、さまざまな指導にあたっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
- 暗い青春 角川文庫