出版社内容情報
歴史は小説より奇なり。近現代を彩った山本五十六、石原莞爾などの秘話や年表の行間に潜む謎を、ユニークな視点と鋭い洞察で推理する。
【著者紹介】
作家
内容説明
良いことも悪いこともしながら、人間がつみ重ねてきた時間の跡である歴史は、底がしれなくて、知れば知るほど面白い。本書では、明治から昭和を賑わせた事件の「その後」や秘話を探索。「山本五十六の恋文の行方」「松岡洋右宛・チャーチルの手紙」「東京初空襲の真相」「ロシア皇太子襲撃事件の顛末」など、大胆な推理と新発見で近代史の裏事情を探り出す。
目次
第1章 遺書と恋文と極秘書簡
第2章 言葉のウラに歴史あり
第3章 戦時期の作家たち
第4章 口が過ぎた人びと
第5章 戦時外交の決断と誤断
第6章 時代と戦う庶民たち
第7章 事件、事件、また事件
第8章 原爆と敗戦下
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
作家、歴史探偵を自称。1930年生まれ。1953年東京大学文学部卒業。同年(株)文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」各編集長、出版局長、専務取締役などを歴任、1994年に退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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cosmos
4
学校の先生に薦められた本。近代史の裏話など面白いエピソードが多く、読みやすい。2016/02/20
父帰る
3
一言で言って面白かった。ここで書かれている事柄は殆ど知らなかった。題材は25話。その中で特に耳目を惹き付けた話は、明治天皇と乃木夫妻自刃、石原莞爾の左遷、野村吉三郎と革新官僚の暗闘、ドーリットルB25爆撃機東京初空襲と東条英機、エノラ・ゲイ機長とスミソニアン博物館展示問題、マッカーサーの東京見物等である。石原莞爾と秩父宮の話は現在でも謎だそうだ。近代史の次は現代史だ。2015/08/14
筑紫の國造
2
肩肘張らずに読める、歴史をテーマにしたエッセイ。さりげなく、著者が実際に見聞きした体験者の話などが盛り込まれ、なかなかバカに出来ないものがある。推理というほど大げさな部分はなく、飲み屋で歴史好きで話の上手なおじさんの話を聞いているような感じ(笑)、というのが正直なところ。半藤氏の評価は海軍に甘く、陸軍に厳しい。その点大いに指摘したいし、それこそ酒を飲んでの座談なら議論をふっかけたいところだ。まあ、中立を装った研究書ではないし、自分の立場を比較的はっきり表明しているので、許容範囲ではある。2015/05/15
岡本
2
歴史好きには痒い所に手が届く様な一冊。一般的な歴史の中で著者がちょっと気になった部分を掘り下げた本書。個人的には第二章と第四章が有名な言葉の裏側を知れて良かった。それと第八章「原爆と敗戦下」は知らない衝撃事が多く勉強になりました。あと新書かと思いきや96年の本を改題し加筆・修正を加えたものだったと後書きで知ったw2014/01/29
鐵太郎
1
半藤さんの近代史研究。ネタは面白いけれど、評価の偏りが気になる。でも、そこが半藤さんらしくて良いのかもね。(笑) 特に、露骨な山本五十六・斎藤博びいきの理由が母校の先輩だから、という話に大笑いでした。2013/11/26
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- 和書
- 晩年 岩波文庫