PHP文芸文庫<br> 風の陣 裂心篇

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PHP文芸文庫
風の陣 裂心篇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 556p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569678832
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

蝦夷の雄・伊治鮮麻呂に決起の秋が訪れる。狙うは陸奥守の首ひとつ。『火怨』『炎立つ』に連なる著者渾身の大河歴史ロマン、堂々完結!

【著者紹介】
作家

内容説明

光仁天皇の御世になって八年。物語の舞台は陸奥に移る。都で働く道嶋嶋足に対し、伊治鮮麻呂は蝦夷でありながら国府多賀城の役人として蝦夷の乱の鎮圧にあたっていた。陸奥を守るため、朝廷と蝦夷の共存を目指し腐心してきた鮮麻呂だが、陸奥守の横暴、蝦夷を人と思わない帝の勅に、ついに決起を覚悟する。狙うは陸奥守の首ひとつ。北辺の部族の誇りをかけた闘いを描く著者渾身の歴史ロマン、堂々完結。

著者等紹介

高橋克彦[タカハシカツヒコ]
昭和22年(1947)、岩手県生まれ。早稲田大学卒。昭和58年、『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞し、文壇デビュー。昭和61年に『総門谷』で吉川英治文学新人賞、昭和62年に『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、平成4年に『緋い記憶』で直木賞、平成12年に『火怨』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

財布にジャック

60
あざまろさま~っ!と叫びたくなる完結編でした。風の陣の主役は嶋足や天鈴だとずっと勘違いしたままこの最終巻に突入して、ここでやっと気づきました。鮮麻呂様が蝦夷代表の第一走者だったのですね。前半は我慢に我慢を重ねる展開なので、なんだか煮えきらない鮮麻呂にいらいらもしましたが、最後の100ページは息もつけない程の緊張感でした。そして「風の陣」の題名も、ようやくこの巻にきて意味を持ってきました。今ここにシリーズ4部作を全て読み終えて、全作品を回想し感動に打ち震えている自分がいます。高橋さんありがとうございました。2012/11/08

gonta19

54
2012/9/20 Amazonより届く。 2014/6/6〜6/13 いよいよ最終巻。鮮麻呂に主役が移り、とうとう蝦夷が決起する。我々が日本史で習う歴史は朝廷側のものであって、虐げられた側の視点はすっかり抜け落ちている。高橋さんは、逆側からの視点で見た歴史を鮮やかに描きだす。本当のところはどうだったのだろうか。物事はやはり両面から見ないといけないことを再確認させてくれる。このシリーズの次の世代の物語にあたる「炎立つ」をもう一度読み直したくなった。2014/06/13

kawa

40
最終巻は舞台を京(奈良)から、東北に移し「宝亀の乱」を被支配者側からの視点で描く。主人公は、東北蝦夷・伊治(これはる)の首長でもあり、陸奥守のもとで官人としての職務も務める鮮麻呂(あざまろ)。権謀の限りを尽くす敵役は、陸奥守・紀弘純(きのひろずみ)、道嶋大楯(みちしまのおおたて・4巻までの主人公・嶋足の義弟)。この手のドラマは、主人公が悩み苦悶し、ヒールは悪賢いほどに嵌る展開になる。本作はその期待の応える出来栄えで600頁一気読み。後期奈良時代の歴史ドラマを堪能させてもらった。2020/07/16

あらいぐま

27
矢は自分によって放たれた。 伊治鮮麻呂は蝦夷の民の平穏を願って起ち、自らの欲望のために悪政を繰り返す陸奥守紀広純を討ち取る。後に続く蝦夷の民に希望を託して。 それまでの4巻とは全く違うテイストだが、都での嶋足や天鈴の縦横無尽の活躍ぶりとは対照的に、いかに現地では蝦夷が朝廷から虐げられてきたが浮き彫りになった最終巻だった。山の中に入るのと遠くから見るのでは山の見え方が全然違うという言葉にハッとさせられた。 鮮麻呂の最後を読んで風の陣というタイトルの意味がよく分かった。 2021/05/03

Haru

18
終始重苦しい気持ちでした。なぜ蝦夷がここまで差別されなければならないのか。日本という統一国家になった現在では、想像出来ない民族対立。と言ってもそれは朝廷側から見た差別で、蝦夷を人と認めない深く根強い偏見は形のない敵で、嶋足、天鈴、鮮麻呂が挑む戦いに終わりはない。ここまで来ても、嶋足や天鈴のやってきたことがまったく無駄だったように思えて、実に憂鬱な気持ちになったけれど、最後に鮮麻呂の起こした風は、やはり彼ら全員の血を吐くような努力の結果吹かせることの出来た風なのだろう思うと、少しだけ気持ちが慰められました。2012/11/25

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