出版社内容情報
「べき」や「ねばならない」に縛られるから苦しくなる。嫌なことの実体を知り、いらない物は捨て、悩みをスリム化すれば心は軽くなる。
内容説明
人に嫌われているのではないか、誰からも評価されないのではないか…。心の中にそんな恐怖感があると、10キロの重さの嫌なことが、100キロの重さの嫌なことに見えてしまう。悩みが膨らんでエネルギーがなくなり、自信をなくしてしまう。「心の整理」とは「事実の整理」。いるものかいらないものか、自分にとって大切かどうかをはっきりさせ、漠然とした不安の実体を知れば、悩みをスリム化できる。
目次
第1章 最悪を考えると、今がラクになる
第2章 心の整理とは現実を見つめること
第3章 燃え尽きる人は捨てられない人
第4章 思い込みが苦しみを作る
第5章 どこが耐えられないか自問する
第6章 ものごとは解釈によって変わる
第7章 高すぎる期待が不幸を生む
第8章 心の眼で見なければ真実は分からない
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。1973年以来、度々、ハーヴァード大学准研究員を務める。現在、早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員、日本精神衛生学会顧問、ニッポン放送系ラジオ番組「テレフォン人生相談」レギュラーパーソナリティー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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団塊シニア
29
人生は思いどうりにいかないもの、高すぎる期待が不幸を生むという言葉に納得2017/09/04
いずむ
20
心の"断捨離"。大切に抱え込んでる感情や哲学も、自分自身を苦しめ、生き方から柔軟性や弾力を失わせてしまっては、その本来の価値や役割も翳ってしまっていると思う。整理とは、どうにか折り合って置き場所を見つけるコトではなく、不要なモノはきっぱり捨ててしまうコト。こういう人間だから、環境だから。ボクはそういうの、まったくバカバカしいと思う。けれど、いつの間にか色々と抱え込んでいるのが"感情"だから。自分はそれを"守っているのか"、それとも"捨てられないのか"。ひとつひとつと向き合う、"整理"の時なのかもしれない。2014/09/04
みんと
8
非合理的な思い込み(イラショナル・ビリーフ)に支配されることによって、本当は大したことでもないのに、落ち込み、心を病んでしまう。 今、悩んでいることと、現実に起こりうる嫌なことを想像し比べてみて、どちらが辛いことなのかと考えていくうち、それ程、ひどく落ち込むことでもない事がわかってくる。 心の整理の仕方次第でもっと生きやすくなることを知った。2014/08/09
ikue
6
「池にインクを落とすと濁るが、川に落とすとわかりにくい。川は動いているからである。エネルギーがあるということである。エネルギーがない人は助けなければならない。」「心の品格を持つ」「憎しみや怒りに捕らわれた人は人の話を聞くよりそれを話すことに捕らわれてしまう」などが今回印象深い。自分の精神状態がわかる本だなあと再認識。2013/10/14
ikue
5
少しずつでいいから捨てることを心掛けたい。目の前から消えるわけでもないからこそ、現実の整理整頓よりもやり易い、と思い込んで実践していこうと思います。2013/08/23