出版社内容情報
美術教師・岡里菜は、受け持ったクラスで懐かしい声を耳にする。それは殺された恋人の声だった。生徒の声に惹かれた里菜は……。
【著者紹介】
小説家
内容説明
二十三歳の美術教師・岡里菜は、初めて受け持った中学校で耳にするはずのない声を聞く。二年前、何者かに殺された里菜の恋人と同じ声―。その声の持ち主である男子生徒・五十嵐薫は、ある不思議な能力を持っていた。ふたりは絵画を通じて、次第に教師と生徒という壁を越えて心を通わせていくが…。さまざまな世代の男女の揺れ動く心を、丁寧にすくい上げたサスペンス・ミステリーの傑作。
著者等紹介
新津きよみ[ニイツキヨミ]
1957年、長野県生まれ。大学卒業後、旅行会社、商社勤務を経て、88年に作家デビュー。日常に寄り添う恐怖の描き方、きめ細やかな心理描写、のびやかな物語世界は多くの読者を魅了している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うぇい
7
まずまず面白かったです。でも少し中途半端な感じかな。登場人物の一人の亀渕君って出てくる意味あるかなと思いました。2021/11/19
まこと
5
新津きよみさんの作品って単なるミステリーではなくて、ホラーっぽかったりSFっぽかったり、特殊能力の持ち主が登場しますよね。この作品では絵を見ると描いた人のことが分かってしまう少年が出てきます。この能力を使って未解決事件を解決に導くのだけど、新津作品の主題は別にあり、被害者遺族が死者のために何をすればいいか?を考え実行することにあるんじゃないかなと思います。だから重たいテーマや内容でもラストは少し軽くなれるんだと思います。2012/11/22
りちゃ
3
うーん。全てが宙ぶらりん、といった印象。「声」がテーマはとてもいい・・・が、特殊能力は必要?個人的にあまり好みではなかった。2015/01/20
のんxxx
2
ミステリーだけどSF要素も含まれた作品。 最終的に子供達が将来をどうしたいかという点に重点を置いているせいか、気になっていたミステリー部分の展開がイマイチ。 珠緒と薫の母親同士の確執もウヤムヤだし、伏線回収がしっかりされてない。 もったいない。2015/04/01
シュエパイ
2
どれだけ時間が経っても、かわらないものがあるのか、かえられないものがあるのか。それとも、否応なく変わってしまうものなのか・・・。誰に気持ちを注ぎながら読んでいたかといえば、何でか判らないけど、ブッチ君でしたよ。変わった私に似てるのか、変わっていない私に似てるのか、どちらかなぁ・・・?2012/09/13
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