出版社内容情報
謎解き専門の探偵社。所長の古谷と助手の井上が持ち込まれる軽い謎から、奇怪な謎まで鮮やかに解き明かすシリーズ第二弾。
【著者紹介】
小説家
内容説明
“あなたの頭を悩ます謎を、カラッと解決いたします”―閑古鳥の啼く「謎解き専門」の探偵事務所に持ち込まれた七つの事件を、探偵・古谷が鮮やかに解決!密室状態の事務所から盗まれたあるものを見つけ出す「昇降機の密室」、駐車場の追突事件の真相を暴く「車は急に…」、急死した父親が残した秘伝のたれのレシピを探す「一子相伝の味」など、ミステリの名手による連作短篇集。待望のシリーズ第二弾。
著者等紹介
乾くるみ[イヌイクルミ]
1963年生まれ。静岡県出身。1998年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞。その後、技巧の限りを尽くした異色作を次々と発表し、練達の愛好家を唸らせ続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yanae
115
前作に続き、早速2巻目を。こちらも読みやすかったです。今回はトリックでうぉー!って言うのはなかったけど、どれも安心して読めました。最後の話の終わり方(笑)嘘ってそこなのね!しかもその嘘が…!!これって次の作品でそこを書いてくれるんじゃないのかな?続きが出てないようなので読んでみたいと思いました。安心して読めるシリーズでした。2018/02/12
紅はこべ
113
巻頭作の元ネタの解説者の方のおっしゃる有名な短編とはホームズもののアレだろうな。謎そのものは結構せこいものが多い。「車は急に…」がそう。確かに違法行為なんだけど、セコすぎる。ラストの一編での井上の最後の意味深なコメントって…。2人は結局そういうことに?美人ホステスに惚れられるって、やっぱり古谷はイケメンなのかな。それとも実家が資産家だからか?2016/09/24
りゅう☆
96
謎解き専門カラット探偵事務所は閑古鳥…なハズが意外に忙しい。所長古谷の従弟にハート形を描いたのは誰?同じビルのデザイン事務所から密室状態で何が盗まれた?駐車券発行機入口で車が接触。ぶつけられたと嘘をついてるのはどっち?削除されたブログクイズの答えは依頼者の希望に応えられるか?音信不通の弟の遺品の風景画が意味することとは?秘伝ソースのレシピは存在するのか?つきまとう男の目的とは?古谷の親父ギャグに引くも、あっけない結末だとしても全て解決へ至るところが凄い。井上がついた嘘は微笑ましいね。ラスト2行にホッコリ。2019/04/08
takaC
93
File12の途中に前巻のオチを思い出した。つまりそこまでの6話半は井上を□として読んでいた。これはアレか?前巻未読の読者への配慮かな。自分みたいな不埒な読者にも効果があったわけだしね。2012/10/22
あっくん
85
謎解き専門のカラット探偵事務所の第二弾。第一弾の最後の件に触れることもなく、淡々と物語は続く。でも最後の「つきまとう男」のエピローグで・・・。2016/11/19