出版社内容情報
戦国武将として生まれながら、数奇に生涯を捧げた男・古田織部。信長・秀吉・家康と「茶」で渡り合った激動の生涯を描く長編歴史小説。
【著者紹介】
作家
内容説明
武人として戦功を求めるか、茶人として数奇の道に生きるか―織田信長に見出された若き武将・古田左介は、葛藤を抱きながらも「茶の湯」の奥深さに魅入られていく。豊臣秀吉、千利休らと触れ合う中で、彼が生み出した独特の「織部流」とはいかなるものだったのか。天下人たちと堂々と「数奇」で渡り合い、戦国乱世に己の美学を貫き通した男の波乱の生涯を感動的に描く長編歴史小説。文庫書き下ろし。
著者等紹介
永岡慶之助[ナガオカケイノスケ]
1922年、福島県会津坂下町生まれ。東洋大学文学部卒業。雑誌編集者を経て、作家生活に入る。『斗南藩子弟記』で第45回、『紅葉山』で第62回直木賞候補。日本文芸家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rei
3
各章ごとに物語がぶつ切れ。本筋と関係ないエピソードをあっちからもこっちからも盛り込みすぎだ。本筋のストーリーで1~2シーンくらいしか出てこない人物までいちいちエピソード紹介しなくても良いと思う。・・・で、肝心な織部は表面なぞる程度でちっとも感情移入できなかった。織部の生きた戦国時代は確かにドラマティックだ。だがその時代の流れを描くのにページを費やして、あげくに「織部は何々・・・と思った。」だけでは何が描きたかったのやら。そう、「何が描きたかったんだろう?」これが一番の感想。2012/06/30
maito/まいと
3
古田織部の生涯を描いた歴史小説。武将としての織部・文化人としての織部という、両面の活躍をほどよい距離で描いているので、織部の足跡を知るには最適の一冊。利休と異なる茶の道を歩み、その道を大成した一方で、利休の最期を見ていながら、大坂の陣にて利休と同じ轍を踏んでしまう歴史の悲劇(涙)例え茶の道に自らを置いていたとしても(俗世では)政を行う大名であり政治人。文化人として大成した慢心と油断が招いた最期を静かに見守りたい・・・2012/03/26
MIYA
2
織部の生涯は濃密であり、そして実は"長い"。信長・秀吉・家康に仕えたこと、さらに利休や大阪方との邂逅まで書こうとすると、やはりどうしてもダイジェストムービー的な書き方になってしまうのかも。あと本筋とは関係ないが、戦前の作家は小説の作中でメタ視点や、物語とは関係ない個人的な人物評などを書いていたと聞くが、本書がそうであり素直に新鮮だった。ただやはり、あの「うぎゃあ」で「乙」な織部は超えられないかな〜。これからも色んな人の古田織部物語を読んでいきたい。2023/06/10
はねぴょん
1
古田織部の生涯をさらっと描いた歴史小説。古田織部という人物の人生を知るにはイイかもしれないけれど… 「へいげもの」の織部が意地汚くて、うぎゃあな『乙』に対して、こちらは武人で文化人な良くも悪くも『甲』な織部なのであります。 2012/06/20
bondo
0
ナイス不要。織部についてよくわかりました。埋もれた人を発掘して本にしてもらいありがたいことです。でも内容は今一つ≪☆☆)2017/06/02
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