出版社内容情報
人は何のために生きるのか?――崩壊直前の家族と北海道の海辺に移住した自信のない中年男。そこで出逢う奇跡のカウンセリングとは!
【著者紹介】
作家
内容説明
相川文弥は、何事にも自信のない中年男だ。平凡な暮らしを望んでいたが、息子はひきこもり、娘は放浪癖、妻からは離婚を突きつけられる。そして突然のリストラ―文弥は導かれるように北海道の海辺の町へ。やがて家族が合流すると、彼らの前に謎の男が現れ、相川家に「奇跡のカウンセリング」を施す。暮れなずむアルトリ岬で、文弥を包む極限の悦びとは!斬新なスタイルのメンタル・セラピー小説。
著者等紹介
加治将一[カジマサカズ]
1948年、札幌生まれ。作家・セラピスト。78年から93年までロサンゼルスで暮らし、帰国後、執筆活動に入る。東京・帝国クリニックでセラピストを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
33
★★★★☆作者の実体験から、精神を崩した家族の心を救うセラピストの物語。自己を理解し、自己を許すセルフ・セラピー。簡単なようで簡単ではない。思いもしなかった驚きの1冊で、これを試した時に清廉すぎる自分へ変化しないかの恐怖が沸き起こるくらい。2018/04/29
K子
1
メンタル・セラピー小説、という内容紹介が気になって読んだのですが、うーん、どうでしょう、申し訳ございませんあまり良いとは思えませんでした。 物語の構成上、最初に主人公をはじめ家族のどうしようもなさが描かれます。人間なんてのは基本的に弱くてずるい生き物ですから、読者だって主人公や妻のろくでもない行動を非難できるわけではありません。 そこで、主人公や妻の弱さやずるさを読者自身の問題として捉え共感することができれば、感情移入して読み進めることができるのかもしれませんが、 2017/12/24
nanaeOSAKA
0
シンプルに「そういうもんだよね」と思った本。自己啓発本なんかよりもこういった物の方が好きだな。2012/05/24
naon
0
受け入れることが与える愛2012/01/24
estis
0
小説としては、所々の文章に違和感を感じてしまった。 内容としては、一読の価値ありと思います。2011/10/05