出版社内容情報
ついていない探偵ジョー・シックススミス。高級ゴルフクラブでの怪事件解決を依頼されるも、彼はゴルフを知らないわけでして……。
内容説明
仕事を解雇され、やむなく私立探偵となった冴えない中年男、ジョー・シックススミス。口うるさい伯母に厳しく育てられ、いまだ独身。同居人は黒猫のホワイティ。無聊をかこつ彼のもとに、「一族の創設したゴルフ・クラブで不正をしたという疑いを晴らしてほしい」と、一族の跡継ぎが訪ねて来る。この相談が、まさか、こんなことになるなんて!CWA賞ゴールド・ダガー賞受賞作家が描くユーモア・ミステリ。
著者等紹介
ヒル,レジナルド[ヒル,レジナルド][Hill,Reginald]
1936年英国生まれ。1970年に『社交好きの女』で作家デビュー。1990年には『骨と沈黙』でCWA賞ゴールド・ダガー賞を受賞
羽田詩津子[ハタシズコ]
翻訳家。お茶の水女子大学英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タツ フカガワ
36
ダルジール警視シリーズのレジナルド・ヒルに、中年黒人探偵のユーモア・ミステリーのシリーズがあったと本書(これが5作目)で知りました。が、訳文も含め、自分には合いませんでした。残念。2023/05/08
しろ
12
☆7 面白おかしいハードボイルド。ハードボイルドのくせに(?)楽しい感じ。私立探偵シックススミスの台詞や独白が軽妙でかつ、ツボをとらえていて面白い。依頼者であるポーフィリも、純粋な爽やかセレブ好青年で、事件自体もそこまで血生臭くならないし、誰かが死ぬとかじゃなく、街の巨悪に立ち向かう感じで、勧善懲悪な雰囲気なので読後感もいい。シックススミスが襲われる一番の暴力シーンも、攻められる部位が部位なだけに、なんか恐くない。いや、ある意味最恐か?(笑)。エロチックなところもあるし、エンタメハードボイルドだった。2012/05/14
himehikage
3
まずは翻訳されたのがめでたい! イギリスの探偵小説なのにブルーカラーの黒人探偵というのがミソ。でも、方やゴルフ、方やサッカー、ベタな階級対比で笑いを誘うところがとてもオーソドックスなユーモア小説。2011/10/01
M2
3
シックススミスにまた会えるとは!ブッチャーもベリルもホワイティも偉大な伯母さんもみんな懐かしい。相変わらずツキに恵まれてる主人公は今回も見事事件を解決しましたね。最後の台詞がとても痛快でした。何が起こっても安心して読めるこのシリーズが大好きなので3、4作目もぜひ邦訳を出して欲しいです。2011/09/06
ponyoponyo
2
軽妙でユーモアあふれるミステリーで、レジナルド・ヒルがノッテ楽しく書いている感じ。でも探偵事務所に持ち込まれる肝心の依頼はなんだかよくわからない事件といえないようなもので、後半過ぎてもわからないままだった。。。後半過ぎ、やっと複雑で大きな事件の全容がだんだんに薄らと浮き上がってきて、そこからは一気読みでした。2013/11/04
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- 和書
- すぐ動くのはやめなさい