PHP文芸文庫<br> 常勝将軍 立見尚文〈下〉

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PHP文芸文庫
常勝将軍 立見尚文〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 481p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569676852
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

高い指揮能力を持つ立見は、日清戦争・日露戦争でも常に最前線にあり、そして勝った。賊軍出身で陸軍大将となった奇蹟の名将の後半生

【著者紹介】
作家

内容説明

日清戦争が勃発すると、立見陸軍少将は歩兵第十旅団長として出征、またも見事な戦功を重ねた。だが立見の本領は、日露戦争における「黒溝台の戦い」で発揮された。第八師団を率いた立見中将は全滅寸前まで激戦を続け、ロシアの大軍から黒溝台を奪還。敵の撤退を誘い、全体の戦局好転におおいに寄与したのだ。戦後は陸軍大将に昇進。賊軍出身者としては異例のことであった。大河長篇、堂々の完結篇。

著者等紹介

柘植久慶[ツゲヒサヨシ]
1942年、愛知県生まれ。1965年、慶應義塾大学法学部政治学科卒業。在学中より、コンゴ動乱やアルジェリア戦争に参加。1970年代初頭よりアメリカ特殊部隊に加わり、ラオス内戦に従軍する。1986年より作家活動に入る。著書は多数あり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アイゼナハ@灯れ松明の火

22
人物描写が淡々としてるので、立見将軍が凄い優等生に思える…自らの人生も育て上げた部下たちも、全てを日露戦争で勝利することに捧げた感がありました。それにしても、日清戦争はそれほど苦労せず勝ったような印象を持っていましたが、実態は補給の面で相当無謀な策戦だったことにビックリ。勝ったというより相手が負けたって感じだなぁ。こうした幸運を実力とカウントしなかったところに明治期の軍人さんの偉さがあったのかも…一歩間違えば列強に侵略されることの現実味と緊張感が段違いだったんだろうね。2011/08/17

BIN

6
下巻は日清戦争以降の生涯を描く。日清戦争は清軍が雑魚すぎるもののやはり補給線に苦労したんだなあという印象。日露戦争は露軍が強く大苦戦するも総大将が臆病者だったおかげ(あと海軍)での辛勝だったんだなあと思いました。それにしても日露戦争で日本軍を大苦戦に陥れた作戦参謀の松川が戦時中に昇級しているのは軍部のダメダメさが垣間見えた。それにしても立見尚文を優等生すぎるかなあと思えた。生涯を知る分には悪くない作品だったかな。2016/09/18

Tomoichi

6
戊辰戦争の賊軍から日露戦争時の将軍にまで上り詰めた立見尚文を描く下巻。文章がつまらないのが本当に残念。八甲田山雪中行軍で有名な福島大尉が戦死した黒溝台の戦いももっと描き方があったような気がします。2015/06/07

Yosuke Nemoto

1
日露戦争が日清戦争、西南戦争、戊辰戦争からの繋がりで理解できる話。 朝敵長州を追う立場であった桑名藩が戊辰戦争では新政府軍から追われ、桑名交戦派を率いて東北地方転戦するものの降伏。 軍人の道が絶たれていたが西南戦争で抜擢され従軍(さすが山縣有朋)。 この時の人脈が日露戦争まで続いていく。 幕末から明治の国内動乱の敵どおしが清、ロシアに対して団結して戦うというのもそれだけで感慨深いが、やはり戊辰戦争、西南戦争と常に国家が瓦解する危機を孕んだ時代を生き抜いた人達は胆力が凄すぎる。 この人達が率いる国は強い。

ながしまともよし

1
日清と日露戦争での活躍が、主な主題になつています。地形や敵軍の心理、先の先まで考えぬいた作戦など師団長の苦悩や決断の過程が、詳細に描かれていて、緊迫感がリアルに伝わってきました。立見尚文の「出てきた結果を常に残念と思わず、その結果が現況に相応しいと捉える」考え方が臨機応変を作戦の源になっていたのかと感銘を受けました。2021/04/25

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