内容説明
秋山好古・真之兄弟、正岡子規ら志ある若者たちが「明日の日本」に思いを馳せた明治時代。その青春群像の中で、ひときわ高い人気を誇るのが海軍中佐・広瀬武夫だ。日露対立という戦局の波に翻弄されたペテルブルクの恋、日本で初めて「軍神」として神格化されることになった日露戦争・旅順口閉塞作戦での壮絶な最期…。人々を魅了してやまない「海のサムライ」の鮮烈な生涯を活写した力作評伝小説。
著者等紹介
櫻田啓[サクラダケイ]
1947年(昭和22)、大分県生まれ。専修大学法学部卒業。警視庁に32年間奉職ののち出版社編集部を経て、現在、警察研修社代表取締役。歴史小説を中心に執筆中。日本作家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しきの
3
坂の上の雲での広瀬の描写が少ないまま閉塞作戦へと向かってしまったので補足として読んだ。ロシア滞在の描写は毎日来客者が来ているんじゃなかろうかと思ったくらいにモテモテ。たくさん食べて、情に熱くて、負けず嫌い。ロシア人は広瀬の事がamourだったに違いない。2011/10/19
Yuki
2
悲しいくらいにかっこいい広瀬武夫の生涯。なぜこれほどの人物が坂本龍馬クラスの知名度じゃないのか。実直でストイックでそれでいて人間味と愛と情に溢れている。愛するロシアとの戦争は広瀬にとってどれだけつらいものだったのか。最期、葬送の場面は涙をこらえきれなかった。これからの人生が少したくましくなる、そんな気がする。2017/01/14
Takashi Kouno
0
面白かった。2025/01/10
-
- 和書
- 廣瀬直人全句集