内容説明
上杉謙信の忍び、軒猿に下されたある密命とは―「飛び加藤」こと加藤段三と軒猿の凄絶な戦いを描いた表題作を始め、上杉家家臣・神余小次郎親綱の心の底に迫る『人魚の海』。信長暗殺をたくらむ忍びの悲劇『夜光木』。秀吉の国家統治政策に従事する男が出合う恐怖『家紋狩り』。剣豪・塚原卜伝と謎の刀術使いの戦い『卜伝花斬り』など、歴史小説の旗手が描く、著者の魅力が濃縮された八篇。
著者等紹介
火坂雅志[ヒサカマサシ]
1956年、新潟県生まれ。早稲田大学商学部卒業。1988年、『花月秘拳行』で作家デビュー。新史料をもとに描く旺盛な作家活動には定評があり、時代小説界に新風を巻き起こしてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はらぺこ
45
戦国モノの短篇集。 表題作の『軒猿の月』は期待してただけに「せやから何やねん」ていう感じでした。この後の展開の方が気になるわ。 好きな話が何作品かあったけど、やっぱり全体的に物足りない感じでした。 『卜伝花斬り』は、戦おうとしてる相手の刀の特徴や稽古を既に見てるし、戦うまでに期間が有ったんやから卜伝には一太刀目から見切ってほしかった。イメトレせんと女の事ばっか考えてたんやろなぁ。2014/10/14
ブルちゃん
31
これも軒猿の長編歴史小説かと思ってたら、短編集だった😭笑 あとがきでも、幻想的で風変わりと書かれている様に、出てくる登場人物が実在した人なのかすら、私にはわからない!笑 もう、時代小説みたいな感じで読みました👍 軒猿の長編読みたかったな🤔笑 2020/04/17
naolog
9
短編ながらまずまず面白かった。最後の作品がいまいち。支配者のえげつなさが出ている作品ですねぇ。2017/06/15
DSSD
2
☆☆☆★2019/05/03
クロネコ
2
火坂作品初読了。真田三代を読む前に何か火坂作品を読んでみようと思い購入。正直少し期待ハズレの感。だが真田三代は読んでみようと思う。 クロネコ。2016/01/27
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- 和書
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