スマッシュ文庫 うちのメイドは不定形

静川 龍宗【著】/森瀬 繚【原案】

ＰＨＰ研究所（2010/06発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 227p／高さ 16cm
• 商品コード 9784569674605
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

史上最強のメイドさんをお届け！

南極発から届いた宅配便は、玉虫色の物体X。怪しみながらも、指示された通りにお風呂で温めると……なんと可愛いメイドさんが現れた！

高校生として普通の生活を送っているトオルのもとに、家を出て行ったきり戻ってこない考古学者の父親から突然、大きな宅配便が届けられた。南極発のその荷物には、40キロほどの玉虫色の塊と「荷物の中身をお湯につけて三分間待つこと」という指示書が。怪しみながらも、謎の物体Xをお風呂で温めるトオルの前に現れたのは、なんと可愛らしいメイドさん！テケリさんと名乗る彼女は、トオルの身の回りを世話してくれることに。 トラブル続きではあったけれど、御奉仕精神いっぱいのテケリさんとの新生活にトオルが慣れ始めてきたころ、彼らの生活を脅かす魔の手が迫ろうとしていた……！ストーリー原案と設定考証を、クトゥルフ神話研究家の森瀬繚氏が。イラストは『狼と香辛料』でおなじみ、文倉十氏が担当。

●第1話　不定形メイドさんがやって来る　いあ！いあ！いあ！　
●第2話　外来者（アウトサイダー）、その他の物語　
●第3話　ツインテールは顧みない　
●あとがき

内容説明

ご主人さまの名前は新井沢トオル。メイドの名前はテケリさん。家事万能のテケリさんですが、たった１つだけ、普通と違っていることがありました。彼女は南極から宅配便でやってきた、不定形メイドさんだったのです―！クトゥルフ神話を下敷きに、日常を愛する高校生と非日常メイドさん、そして逆噴射気味の同級生が巻き起こすハートフル・ラプソディ。

目次

不定形メイドさんがやって来るいあ！いあ！いあ！
外来者、その他の物語
ツインテールは顧みない

著者等紹介

静川龍宗［シズカワタッソウ］
ゲームシナリオやゲーム攻略本、ファンタジー解説書などの執筆を手がけてきたライター。クロノスケープ所属

森瀬繚［モリセリョウ］
企画・制作プロダクション「クロノスケープ」代表。編集者、ライター、クトゥルフ神話研究家など様々な顔をもち、最近はゲームの世界観設定などの仕事も（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[まりも]

クトゥルフラノベ。あんまこういうのは読まないのですが内容が軽く読みやすいのが持ち味ですね。テケリさんが献身的で可愛らしく理想の人外メイドでした。ちびテケリさん可愛いです。ただ展開は微妙であさひが考えなしの行動すぎてその後も何の魅力も感じれなかったのは残念。主人公もキャラが弱いかな。まぁこういうほのぼのクトゥルフ作品は好きなので次巻も期待。

2014/07/03

[蛇の婿]

わははははは面白かったですww！思わずクトゥルフ神話を読み返したくなってしまいましたw 好きですねこういう話w 神話の怪物の選択もナイスですw惜しむらくは、この話、2010年に初版が発行されているのに、2013年の時点で未だ続編が書かれていない、ということでしょうか？未解決、未説明の事柄も多く、強く続編を希望あれはなんだ！窓に！窓に！

2013/03/11

[王蠱]

ニャル子経由で来たのだが予想以上の良作だった。なんというか、ただひたすらに愛おしい。時に淡々と、時に賑やかに、そして勘違いからとは言えシリアスな場面もあれど、しかしその全てを優しく包み込み昇華させるテケリさん。「ニャル子」というよりは「ベルテイン」の方があの作者の作風としては近い感じか。不定形なメイドさんがいてもクラスメイトが魔術師でも、結局何が「日常」で何が「非日常」なのかなど決めるのは結局その者の心ひとつ

2013/05/22

[KUWAGATA]

クトゥルフ神話については知識がないのですが、落ちモノキャラのメイドさんの正体が不定形の生物だという設定はよかった。テケリさんの性格も可愛かったし、随所でほっこりさせてもらえて、その点ではすごくよかった。けれどストーリーは正直イマイチ。悪く言えば、良い素材を、料理人が台無しにしてしまった印象。やたら細かい設定の大方が話の大筋にあまり関係なかったり、敵キャラの性格付けが曖昧だったり。個人的には、日常系で、分割可能な不定形メイドさんとの、ドタバタラブコメが読みたかった。ラノベとしても中途半端な印象でした。

2012/07/29

[瀧ながれ]

２巻を読む前に、ずいぶん忘れているので再読。テケリさんの有能さとかわいらしさに、変わらずトキメキました♪…しかし、今後某ゲームで、廊下の向こうから「テケリ・リ」と聴こえたら、逃げずに突撃しそうですよ。ちっさいテケリさん、一体欲しいなあ。

2013/05/24