出版社内容情報
現代人のための、楽しい「百人一首」入門書。
「百人一首」が詠うのは、恋に悩み、仕事に疲れ、自然に感動する普通の人間の姿だった! 古典がぐっと身近になる、全く新しい入門書。
「百人一首」に詠まれているのは、今に通じる人の思い。
▼美しい桜に感動したり、出世できずに嘆いたり、浮気な恋人を恨んだり……。そこに詠み人の“思い”を感じれば、難しい勉強などしなくても、和歌に親しむことができるのだ。
▼本書では、歌の成立背景から詠み人の人となりまで、「百人一首」を味わうためのポイントを紹介。
▼楽しみながら、古典をぐっと身近に感じられる一冊。
▼文庫書き下ろし。
●はじめに 現代に詠みつがれる「百人一首」の魅力
●「百人一首」とは何か
●知っておきたい和歌の基本用語
●第1首~第100首
●参考文献
内容説明
「百人一首」に詠まれているのは、今に通じる人の思い。美しい桜に感動したり、出世できずに嘆いたり、浮気な恋人を恨んだり…。そこに詠み人の“思い”を感じれば、難しい勉強などしなくても、和歌に親しむことができるのだ。本書では、歌の成立背景から詠み人の人となりまで、「百人一首」を味わうためのポイントを紹介。楽しみながら、古典をぐっと身近に感じられる一冊。
目次
秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露に濡れつつ
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山
あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかもねむ
田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ
奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき
鵲の渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更けにける
天の原振りさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
わが庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり
花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに
これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関〔ほか〕
著者等紹介
吉海直人[ヨシカイナオト]
1953年長崎県生まれ。同志社女子大学表象文化学部教授。百人一首の研究者で、百人一首グッズのコレクターとしても知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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