内容説明
考えるだけでなく行動せよ！―人としていかに生きるべきか、正義とは何かを問いかけ、幕末の志士たちの行動原理となり、今も日本人の心底を流れ続ける思想・陽明学。本書は、幕府に反旗を翻した大塩平八郎「自身」が語りかける形式で、儒学の祖・孔子から王陽明、日本の陽明学の礎・中江藤樹、そして西郷隆盛、三島由紀夫まで、歴史を辿りつつ、陽明学を平易に解説する。
目次
序章 日本人の美しい魂の源泉・陽明学
第１章 孔子から孟子、そして朱子へ
第２章 陽明学の始祖・王陽明
第３章 日本陽明学の礎・中江藤樹
第４章 藤樹の継承者・熊沢蕃山
第５章 幕末の英雄たちの師・佐藤一斎
第６章 陽明学の教えを基に決起した男・大塩平八郎
第７章 “本当の正義”を身につけた武士・西郷隆盛
終章 見直してほしい陽明学の本質
著者等紹介
長尾剛［ナガオタケシ］
東京生まれ。東洋大学大学院修了。作家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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かいてぃ〜
19
あの世から大塩平八郎が語る陽明学という感じで、面白く読めました。陽明学の入門書としては分かりやすいです。陽明学＝大塩平八郎の乱、幕府に楯突いた学問という受験勉強程度しか知らず、どちらかといえばネガティブな印象があったが、全く違った。「知行合一」が学びの王道なのではないだろうか？同じ陽明学を学んだ西郷さんの『南洲翁遺訓』や佐藤一斎の『言志四録』をまた読み返しすれば、その思いは更に強まるだろう。幕末、明治期の頃の古典も面白いな。2017/01/14
issy
3
「大塩平八郎が語る」という形式で書かれているのが面白い。「日本人の心の美学」＝「武士道」の根底にあるのは陽明学！という、「そ、それはちょっと単純化し過ぎでは？」な著者の主張も、「あくまで大塩の意見」という設定にしたことにより、さらっと読ませてしまう。考えようによってはちょっと危険でもあるが。高校までの歴史の授業ではあまりよくわからなかった朱子学と陽明学の違いが多少わかった点で読んだ価値あった。2010/03/19
ハイディ
0
中江藤樹、熊沢蕃山、佐藤一歳、大塩平八郎、心即理2017/03/19
こまったろー
0
孔子から三島由紀夫まで。 陽明学の流れがわかりやすい。 高校の倫理の授業を思い出しながら読んだ2015/03/24
Chikako.U
0
陽明学と朱子学の違いがようやくわかった・・・＾＾；2013/09/01
