出版社内容情報
貧農から出て幕末随一の名を馳せた剣豪の生涯。
幕末随一の天才剣士・仏生寺弥助の短くも壮絶なる生涯。上巻では越中の貧農出身の弥助が、江戸・練兵館で才能を開花させるまでを描く。
越中氷見郡仏生寺村の貧農に生まれ、ござ問屋の下男として働く弥助16歳は、ならず者に絡まれているところをある若侍に救われた。同郷の剣士・斎藤三九郎である。江戸四大道場の一つ、神道無念流練兵館の斎藤弥九郎の弟である三九郎は、弥助に剣術の才を見出して熱心に稽古をつけた。みるみる上達する弥助を愛でた三九郎は、家来に取り立てると約して旅立つ。しかし弥助の運命はその後、急展開する。将来を誓い合ったお里が自害すると、お里を手籠めにした若旦那に鉄拳を見舞い、江戸へと出奔する。
▼苦難の旅を経て、練兵館に転がり込んだ弥助。住み込みの下男となった弥助だが、その才を見出されるのに長くはかからなかった。ご隠居・岡田十松利貞に手ほどきを受け、やがて練兵館でも屈指の剣士に成長する。「仏生寺一流」と名づけられた必殺技も編み出し、剣名は江戸中に知れわたる。
▼幕末の天才剣士とうたわれた仏生寺弥助、上巻ではその研鑽時代を描く。
●仏生寺
●練兵館
●菱塚屋敷
内容説明
越中氷見郡仏生寺村の貧農出身、ござ問屋の下男・弥助16歳は、奇縁から同郷の剣士・斎藤三九郎に剣術の手ほどきを受けた。みるみる上達する弥助の才を愛でた三九郎は、家来に取り立てると約して旅立つ。だが、将来を誓ったお里の非業の死を契機に江戸へ出奔した弥助は、三九郎の兄・斎藤弥九郎の神道無念流練兵館に転がり込む。上巻では、幕末の天才剣士とうたわれた男の研鑽時代を描く。
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年、和歌山市生まれ。東北大学法学部卒業。サラリーマン生活を経て、小説家を志す。1978年、『深重の海』で直木賞受賞。1995年、『夢のまた夢』で吉川英治文学賞受賞。2005年、菊池寛賞受賞。1997年、紫綬褒章受章。2003年、旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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