出版社内容情報
現代人の心をいやす、親鸞からのメッセージ。
親鸞の教えを今に伝える『歎異抄』。現代人の心をいやす叡智の数々を、ベテラン弁護士が全文を現代語訳しながらわかりやすく解説する。
「念仏を称えるだけで極楽往生できる」と説いた浄土真宗の祖師・親鸞。その言行録としてまとめられた『歎異抄』は、“現世をいかに生きるか”の指針の書として、長く読みつがれてきた。
▼『歎異抄』の解説書は数多く存在するが、宗教学的であったり深淵でありすぎて、一般の読者が理解するには極めて難解であったのではないだろうか。
▼そこで、本書では『歎異抄』の“全文”をアタマから“原文・読み下し文、現代語訳”の順で取り上げながら、ベテラン弁護士が、その真髄をわかりやすく解説。長年の弁護士生活を通じて見聞してきた様々な人間模様や現実生活を反映しているため、仏教に縁遠い人にも理解できるように『歎異抄』の内容をかみ砕いて説明している。
▼2011年には、750回遠忌が執り行なわれ、現代人の心に生きつづける親鸞――死後の世界ではなく、生きることこそに救いがあるとする、その“教え”への格好のガイドブック。
▼文庫書き下ろし。
まえがき
●序章 『歎異抄』に込められたメッセージ
●第一章 「弥陀の誓願不思議」とは何か
●第二章 「念仏」による心の救済
●第三章 「悪人」であることの自覚
●第四章 仏教における二つの「慈悲」
●第五章 「いのち」を紡ぐ人類の絆
●第六章 師と弟子を超えて
●第七章 現在、この一瞬に生きる
●第八章 「生きる」ことの価値
●第九章 「煩悩」からの気づき
●第十章 人間存在の上にはたらく心理
●中序 深化された親鸞の教え
●第十一章 「信じる」こと、「生きる」こと
●第十二章 「知識」よりも大切なもの
●第十三章 宗教的な「善」「悪」とは
●第十四章 「減罪」と「救済」の違い
●第十五章 「煩悩」を生きる拠り所
●第十六章 一生に一度だけの「回心」
●第十七章 すべての者は救われる
●第十八章 「貧者の一灯」の尊さ
●後序 「本願」という太陽の光
●あとがき
内容説明
「念仏を称えるだけで極楽往生できる」と説いた浄土真宗の祖師・親鸞。その言行録としてまとめられた『歎異抄』は、“現世をいかに生きるか”の指針の書である。本書では、『歎異抄』の原文・読み下し文、現代語訳を取り上げながら、ベテラン弁護士がその真髄を現代的な視座からわかりやすく解説する。生きることこそに救いがあるとする“親鸞の教え”への格好のガイドブック。文庫書き下ろし。
目次
『歎異抄』に込められたメッセージ―ひそかに愚案をめぐらして
「弥陀の誓願不思議」とは何か―弥陀の誓願不思議にたすけられまいらせて
「念仏」による心の救済―念仏よりほかに往生のみちをもしりたるらん
「悪人」であることの自覚―善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや
仏教における二つの「慈悲」―慈悲に聖道・浄土のかわりめあり
「いのち」を紡ぐ人類の絆―一切の有情は、みなもって世々生々の父母兄弟なり
師と弟子を超えて―わが弟子ひとの弟子
現在、この一瞬に生きる―念仏は無碍の一道なり
「生きる」ことの価値―念仏は行者のために、非行非善なり
「煩悩」からの気づき―念仏もうしそうらえども〔ほか〕
著者等紹介
高城俊郎[タカギトシロウ]
1945年生まれ。64年中央大学法学部法律学科入学の後、67年司法試験合格。68年中央大学法学部法律学科卒業。70年に東京弁護士会に所属し、72年中央区銀座に「高城法律事務所」を開設。2000年9月から「小池・高城総合法律事務所」所長として現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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