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PHP文庫
生かされて。

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  • サイズ 文庫判/ページ数 426p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569672571
  • NDC分類 936
  • Cコード C0198

出版社内容情報

ルワンダ大虐殺を生き抜いた女性の魂の手記。

1994年、ルワンダ。100日間で100万人のツチ族が虐殺された。トイレの隅で奇跡的に生き抜いた女性の魂の手記、ついに文庫化。

1994年、「永遠の春」と呼ばれたルワンダで大量虐殺が起こった。

▼人口比9割のフツ族が突如ツチ族に襲いかかり、100日間で100万人の人々を殺したのだ。

▼牧師の家の狭いトイレに7人の女性と身を隠した著者は、迫り来る恐怖と空腹に負けず、奇跡的に生き延びた。祈りの力によって、希望の光を灯したその後の彼女は、虐殺者たちをも許す境地に達する……。

▼心揺さぶる感動の書、待望の文庫化。

●推薦の言葉 ――ウエイン・ダイアー 
●著者ノート 
●私の名はイマキュレー 

▼【第一部】嵐がやってきた 
●第1章 永遠の春 
●第2章 立ち上がる 
●第3章 より高い学び 
●第4章 大学へ 
●第5章 家に帰る 
●第6章 もう戻れない 
●第7章 牧師の家 
●第8章 少年たちとの別れ 

▼【第二部】隠れ家へ 
●第9章 トイレに隠れる 
●第10章 怒りと戦う 
●第11章 赦すことの難しさ 
●第12章 助けを求める友もなく 
●第13章 孤児たちが集まる 
●第14章 言葉の贈り物 
●第15章 予期せぬ救助者 
●第16章 信仰を持ち続ける 

▼【第三部】新しい道 
●第17章 自由の痛み 
●第18章 ダマシーンの手紙 
●第19章 慰めのキャンプ 
●第20章 解放への道 
●第21章 キガリへ 
●第22章 神の御業 
●第23章 死者を葬る 
●第24章 生きている人を赦す 
●エピローグ 新しい愛、新しい人生 
●あとがき 
●訳者あとがき

内容説明

1994年、「永遠の春」と呼ばれたルワンダで大量虐殺が起こった。人口比9割のフツ族が突如ツチ族に襲いかかり、100日間で100万人の人々を殺したのだ。牧師の家の狭いトイレに7人の女性と身を隠した著者は、迫り来る恐怖と空腹に負けず、奇跡的に生き延びた。祈りの力によって、希望の光を灯したその後の彼女は、虐殺者たちをも許す境地に達する…。心揺さぶる感動の書、待望の文庫化。

目次

第1部 嵐がやってきた(永遠の春;立ち上がる;より高い学び ほか)
第2部 隠れ家へ(トイレに隠れる;怒りと戦う;赦すことの難しさ ほか)
第3部 新しい道(自由の痛み;ダマシーンの手紙;慰めのキャンプ ほか)

著者等紹介

イリバギザ,イマキュレー[イリバギザ,イマキュレー][Ilibagiza,Immacul´ee]
ルワンダに生まれる。国立大学で電気工学を学ぶ。1994年の大虐殺で両親と兄、弟を失う。1998年、アメリカに移住し、ニューヨークの国連で働き始める。虐殺や戦争の後遺症に苦しむ人たちを癒すことを目的とした「イリバギザ基金」を設置しようとしている。現在、夫のブライアン・ブラックと二人の子どもたち(ニケイシャとブライアン・ジュニア)と共にニューヨーク州に住む

アーウィン,スティーヴ[アーウィン,スティーヴ][Erwin,Steve]
作家、賞を受けたジャーナリストとして、活字、電波両方のメディアで活躍。現在、カナディアン・ブロードキャスティングで、外国人特派員として働いている。妻でジャーナリストのナターシャ・ストイノフと共にマンハッタンに住む

堤江実[ツツミエミ]
立教大学文学部英米文学科卒業後、文化放送のアナウンサーとなる。その後、会社経営を経て、現在は著作、講演の他、自作の詩の朗読コンサートで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トムトム

29
このレベルで虐げられた時には、神の愛が救いになるのでしょう。映画ホテル・ルワンダも見ると良い。この大虐殺で男性が狂っていた時に女性は何をしてたのでしょう?と思っていたら、現在のルワンダ。政治家の半分以上が女性、教育に力を入れた平和な国になっているそうです。本当に恐ろしい出来事です。たった3ヶ月で死者が100万人。海外に留学していたお兄さんは、情報が入ってきた時にはすでに…。2019/10/02

James Hayashi

28
ルワンダ大虐殺を生き抜いたツチ族の女性の手記。この本からは虐殺の意図や背景は分からない。ツチとフツの紛争であるが、遠い起源はベルギーが階級分けをしたもので、宗教や言語など同じであるという。戦う理由は見えないが、85%余りの国民がツチであるという事実。虐殺もナイフ、大鉈が武器?著者が2か月にわたりトイレに隠れていたため、フツの男はどこにいたのか戦闘があったのか不明。1200万人の人口の100万弱殺戮されたのであれば、ツチは殆ど全滅でないか?今は平和な国になっているらしいが、一族全滅では紛争も起こるまい2019/10/19

いちろく

16
紹介していただいた本。1994年、ルワンダで起こったフツ族によるツチ族への大量虐殺。その中で生き延びた女性イマキュレー・イリバギザの自叙伝。彼女が体験したありのままの内容は、想像を絶するモノがある。ただ、読者の1人として、彼女の憎しみが消え、全てを受け入れ許していく心境の変化をジックリと読みたかった、という気持ちは残る。絶望の縁に追い込まれ、簡単に立ち直れないはずの経験を彼女がした事は、読者にも痛い程伝わるのだから。2015/07/04

taku

14
ルワンダ虐殺については知っているが、それを経験したイマキュレーさんが語る惨劇はとても苦い。突然起きた暴虐ではなく、歴史的背景がある。そして政府の煽動。アフリカ史上最悪の出来事すら、政治の一手段か。彼女のように、極限の恐怖のなかを生き延びたことで、神の特別な意志を感じることは不思議じゃない。自分の心を守るための思考法とも思えるけど、救われるなら祈りも悪くはない。自分には、これほどの悲しみと憎しみから「赦し」の境地に達することは出来そうにないが、彼女の勇気ある行動と深い愛情は素晴らしい。2015/08/30

Rosemary*

10
1994年、ルワンダ大虐殺。迫害をうけ、狭いトイレの中に何とか匿われて3ケ月も身を隠し奇跡的に生き抜いた女性の手記です。、部族が違うということだけで親しい人たちが二分してしまう…悪魔に憑りつかれてしまったような虐殺者。読み進むのも胸がつぶされそうな残虐さです。そんな中でも、深い信仰心により最後まであきらめなかったイマキュレー。彼女のレッスンは、愛する家族、友人を殺めた残虐者を愛を持って赦すことでした、憎しみの連鎖をたつために。2013/10/13

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