出版社内容情報
あの文豪が見せた意外な一面。傑作短編小説集。
文豪坂口安吾。その独特の視点は、現在の我々が読んでも新鮮な戦国時代像を描き出す。「梟雄」「イノチガケ」等、四編を収録した小説集。
『堕落論』で有名な坂口安吾だが、彼の作風の神髄は、戦国小説においてこそ発揮されている。本書は、無頼の生涯を送った奇才・坂口安吾が戦中・戦後に著した、戦国時代を舞台にした四編(「梟雄」「決戦川中島 上杉謙信の巻」「狂人遺書」「イノチガケ」)を収録。
▼確かな史料に基づいた、短編ながらも道三の波乱に満ちた生涯が手に取るようにわかる「梟雄」、自由自在に時代を駆け巡る、安吾独特のルポ「決戦川中島」、秀吉が死の床で自らの半生を回想する「狂人遺書」、伴天連に襲いかかる苦難を臨場感あふれる筆致で描いた「イノチガケ」など、『白痴』『桜の森の満開の下』だけではない、歴史小説の「開拓者」坂口安吾の縦横無尽な筆致による傑作群が一度に堪能できる一冊!
▼巻末には、「最後の安吾番」として編集者生活をおくり、実際に本書収録の「梟雄」の原稿を受け取った作家・半藤一利氏のインタビュー付き。
●梟雄
●決戦川中島 上杉謙信の巻
●狂人遺書
●イノチガケ
●巻末インタビュー ――安吾さんと戦国モノ 半藤一利
内容説明
安吾が戦中・戦後に著した、戦国時代を舞台にした四編を収録。膨大な史料を読み込んだ上で斎藤道三の生涯をたどる「梟雄」、自由自在に時代を駆け巡る、安吾独特のルポ「決戦川中島」、秀吉が死の床で自らの半生を回想する「狂人遺書」、伴天連に降りかかる苦難を臨場感あふれる筆致で描いた「イノチガケ」など、文豪安吾が独自の視点で戦国を縦横無尽に斬りまくる傑作短編小説集。文庫オリジナル。
著者等紹介
坂口安吾[サカグチアンゴ]
1906(明治39)年、新潟市生まれ。本名・炳五。19年、県立新潟中学校入学。3学年の時、東京の私立豊山中学校に編入学。26年、東洋大学文学部印度哲学倫理学科に入学。30年、同校卒業。同人雑誌『言葉』創刊。31年6月発表の「風博士」が牧野信一に激賞される。戦後、「堕落論」「白痴」などで、新文学の旗手として脚光を浴びる。55年2月17日、脳出血で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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寺(いつも上品でごめんね)
まめこ
さっと
sansirou
タケ