PHP文芸文庫<br> 血涙〈下〉―新楊家将

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血涙〈下〉―新楊家将

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  • サイズ 文庫判/ページ数 410p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569671949
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

敵味方に別れた男達の哀しみを描く慟哭の終章。

楊家の長となり宋の帝に仕える六郎。敵国・遼を率いる強権の女王、そして猛将達。乱世の終わりを彩る壮絶な物語が今静かに幕を降ろす。

闘うことでしか生きられない者たちに勝敗を決する秋が来た。楊家の男の証である「吹毛剣」を手に戦う六郎に、父楊業の魂が乗り移る。

▼その剣に打たれたとき、遼国の名将・石幻果の記憶がにわかに蘇る。遼国に忽然と現われたこの男は、かつて宋遼戦で落馬し、記憶を失い、遼国に連れ去られた北平寨の将だった。過去を取り戻した石幻果は二つの人生を抱えてしまった運命を呪い、苦悩する。そんな石幻果に今を生きることを決意させたのは、父とも慕う耶律休哥である。

▼一方、戦場で石幻果と出逢った六郎も、石幻果に既視感を覚える。不安を抱きつつ石幻果に近づく六郎。予感は的中した。

▼運命に弄ばれる男たちの哀しみを描く慟哭の終章。綾なす人々の憎悪と哀しみが交錯する衝撃の結末。乱世の終わりを彩る壮絶な物語が、今静かに幕を降ろす。『水滸伝』に登場する青面獣楊志、楊令が佩く宝刀との奇しき因縁も明らかになる「北方楊家将」完結編。解説は森福都氏。

●第七章 死生ともにありて 
●第八章 黄塵 
●第九章 砂上の幻 
●第十章 哭く旗 
●第十一章 秋がいま 
●第十二章 旗なき者たち 
●終章 草原 
●解説 森福 都   

内容説明

闘うことでしか生きられない者たちに勝敗を決する秋が来た。「吹毛剣」を手に戦う六郎に、父楊業の魂が乗り移る。その剣に打たれたとき、遼国の名将・石幻果の記憶がにわかに蘇る。運命に弄ばれた男たちの哀しみを描く慟哭の終章。乱世の終わりを彩る壮絶な物語が、いま静かに幕を降ろす。『水滸伝』に登場する青面獣楊志、楊令が佩く宝刀との奇しき因縁も明らかになる「北方楊家将」完結編。

著者等紹介

北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年(昭和22年)、佐賀県唐津市生まれ。作家。ハードボイルド小説を発表しながら、日本及び中国を舞台にした歴史・時代小説に取り組む。おもな現代小説に、『眠りなき夜』(日本冒険小説協会大賞・吉川英治文学新人賞)など。歴史・時代小説に、『破軍の星』(柴田錬三郎賞)、『独り群せず』(舟橋聖一文学賞)、『水滸伝』(全19巻+別冊1巻、司馬遼太郎賞)など。『楊家将』(上・下)で、第38回吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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W-G

346
一気読み。そうか、やはり楊家軍の末路はそうなるか…。その侘しさもすごいものがあるが、やはりこの物語の主人公は耶律休哥と石幻果になるだとう。四朗を討ち、誰の追随も許さぬまま、死に様まで圧巻の耶律休哥には痺れる。そして石幻果の息子としての目線。どう見てもこの二人が別格扱い。対して楊家側は六郎、というより吹毛剣の孤軍奮闘。最期の戦から、急に宋側の人間の思惑がきな臭くなり、一気に楊家が滅びに転じるが、この辺りの裏幕はもっと描いて欲しかったところ。それとも、水滸伝に続いていくと考えればこれくらいが丁度いいのか。2019/02/27

いこ

89
「楊家将」から二年後、宋と遼の領地をめぐる争いは未だ続いている。そんな中、記憶が戻った石幻果は自死しようとまで思い悩んでいた。石幻果が父と慕う耶律休哥は、命を懸け石幻果自身を取り戻す。二人の、本物の親子よりも強い結びつきには、胸を打たれる。「楊家将」では、一択で楊家軍推しだったが、本作では耶律休哥軍が魅力的に描かれている。特に耶律休哥の戦場での最期の姿には胸に迫るものがあった。また、ラストの石幻果と楊家兄弟姉妹との命がけのぶつかり合いは、涙なしには読んでいられなかった。まさに涙だらけの下巻であった。2020/08/07

ehirano1

73
これは素晴らしい!ハードボイルド作家に歴史小説を書かせるとここまで凄くなるのか、という印象を受けました。圧巻圧倒によりページを捲る手が止まりません、そして電車は当然乗り過ごす(苦笑)。この余韻はしばらく引きそうにありません。お勧めです。2017/05/13

ehirano1

57
再読。最終ページ、「・・・そしていま、草に抱かれて眠っています。不世出の、男の中の男たちが」は泣きそうになります。簫希姫が草原にしか外出しないのは、草に抱かれて眠っている男たちに会いに来ているんですよね。なんだかその気持ちわかります。2017/06/20

Kircheis

54
★★★★☆ 下巻でもやはり石幻果の存在感はピカイチ。 でも本当の主役は吸毛剣だったりする。 最後は切なく、モヤモヤとした気持ちが残る。2018/01/07

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