PHP文庫<br> 戦国の「いい妻」「ダメな妻」

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PHP文庫
戦国の「いい妻」「ダメな妻」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569671604
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0121

出版社内容情報

戦国武将の妻たちが歩んだ悲喜こもごもの生涯。

戦国武将の妻たちは乱世をいかに歩んだか? お市の方、細川ガラシャ、築山御前など、史上に著名な女性11人の人生を読み物風に紹介。

お市の方、春日局、細川ガラシャなど、戦国武将の妻として著名な女性は数多いが、「良妻」か「悪妻」かの評価は分かれるところだろう。

▼たとえば、夫を支えて乱世に大成したとされる豊臣秀吉の妻おね(北政所)と前田利家の妻まつ(芳春院)だが、おねは悪妻で、まつは良妻と著者は評する。貧しい時代から秀吉と二人三脚で歩んできたおねではあるが、最後には徳川家康の甘言にのらされ、結果として豊臣家を滅亡へと導いてしまった。一方、まつは、家康にかけられた前田家謀叛の嫌疑を解消するために高齢の身を押して江戸への人質を買ってでたり、利家が侍女に生ませた子を敢えて長男の息子に迎えるなど、お家大事を見事に貫いた。

▼本書は、様々な境遇を懸命に生きた11人の戦国の妻たちをとりあげ、それぞれの生涯を読み物風に描きながら、「いい妻」「ダメな妻」の理由もズバリ示した、ユニークな歴史エッセイである。

▼文庫書き下ろし。

[一]織田信長の妻 帰蝶(濃姫) ――明智光秀を思いつづけた信長の正妻 
[二]織田信長の妻 生駒吉乃 ――信長の心の隙間を埋めた女は、ひっそりと野に咲く花 
[三]明智光秀の妻 熙子(ひろこ) ――松尾芭蕉を唸らせた髪売りの美談 
[四]豊臣秀吉の妻 おね(北政所) ――時代の趨勢に翻弄された天下人の妻 
[五]徳川家康の妻 瀬名(築山御前) ――夫の裏切りに散った「駿府の花」 
[六]浅井長政・柴田勝家の妻 お市の方 ――美しくも薄幸な信長の妹の謎多き最期 
[七]前田利家の妻 まつ(芳春院) ――加賀百万石を救った才女の覚悟 
[八]直江兼続の妻 お船 ――二度の婿取りの末、上杉家と直江家を守った女の意地 
[九]細川忠興の妻 玉子(ガラシャ) ――夫に失望し、己の信念を貫いた壮烈な生と死 
[十]山内一豊の妻 千代(見性院) ――夫を一国一城の主にした「内助の功」の悲しき結末 
[十一]稲葉正成の妻 ふく(春日局) ――流浪後に大出世を遂げた強運の真相 

内容説明

戦全武将の妻として著名な女性は数多いが、「良妻」か「悪妻」かの評価は分かれるだろう。たとえば、夫を支えて乱世に大成したとされる豊臣秀吉の妻おねと前田利家の妻まつだが、おねは悪妻で、まつは良妻と著者は評する。その理由とは…。本書は11人の戦国の妻たちをとりあげ、それぞれの生涯を描きながら「いい妻」「ダメな妻」の理由もズバリ示した、ユニークな歴史読み物である。

目次

織田信長の妻 帰蝶(濃姫)―明智光秀を思いつづけた信長の正室
織田信長の妻 生駒吉乃―信長の心の隙間を埋めた女は、ひっそりと野に咲く花
明智光秀の妻 煕子―松尾芭蕉を唸らせた髪売りの美談
豊臣秀吉の妻 おね(北政所)―時代の趨勢に翻弄された天下人の妻
徳川家康の妻 瀬名(築山御前)―夫の裏切りに散った「駿府の花」
浅井長政・柴田勝家の妻 お市の方―美しくも薄幸な信長の妹の謎多き最期
前田利家の妻 まつ(芳春院)―加賀百万石を救った才女の覚悟
直江兼続の妻 お船―二度の婿取りの末、上杉家と直江家を守った女の意地
細川忠興の妻 玉子(ガラシャ)―夫に失望し、己の信念を貫いた壮烈な生と死
山内一豊の妻 千代(見性院)―夫を一国一城の主にした「内助の功」の悲しき結末
稲葉正成の妻 ふく(春日局)―流浪後に大出世を遂げた強運の真相

著者等紹介

中島道子[ナカジマミチコ]
福井県坂井市三国町に生まれる。実践女子大学国文科卒業。日本ペンクラブ会員。明智光秀公顕彰会副会長(大津市)。武蔵歴史フォーラム会長(川越市)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よみ

6
小説じゃないんだから、妄想をさも事実みたいに書くのはどうかと感じました。2019/03/13

ふう♪

3
単純に「読み物」として面白かった。ここ最近数年の大河ドラマの妻たちが登場ということでちゃんとした歴史本というよりあくままでも「エンターテイメント」だね(^^ゞ2013/02/10

こまったまこ

3
史実も含まれているかもしれないが、明らかに俗説と呼ばれるようなものまでまるで真実かのように書かれているのが不快で途中で読むのがイヤになった。参考文献も載せていないし、全て作者の作り話のような気がしてきて読む気が失せた。歴史初心者は全て史実だと思っていしまう危険性があるので、これは創作だと思って読んだほうがいいと思う。2010/05/19

あや

2
どちらかといえば、多少の史料を元に脚色した恋愛オムニバスという印象。いい・悪いということも価値観の違う当時では一概には言えないと思った。しかし感情豊かに描かれているため、読み物としてはそれなりに楽しめた。2021/07/10

カルロス

2
思い入れがあって書いた本なのだろうが、人物評が辛口過ぎる上、創作と史実の境界が曖昧。どっかで聞いた話を意地悪な視点から書き直した感じ。2014/09/08

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