PHP文庫<br> お江戸の意外な「食」事情―大都市江戸の四季折々の「おいしい生活」

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PHP文庫
お江戸の意外な「食」事情―大都市江戸の四季折々の「おいしい生活」

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  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569671475
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0120

出版社内容情報

江戸の庶民が「食」に託した思いを大公開。

たとえば、おせち料理の数の子、田作には、江戸庶民の「思い」が託されていた! 川柳をまじえて紹介する「食」の意外なエピソード。

江戸時代の特徴を一つ述べよと言われれば、戦乱の時代が終わり、世の中が落ち着きを取り戻し、庶民文化が大輪の花を咲かせた時代と言えるのではないだろうか。滑稽な物語を綴った書物が盛んに読まれ、芝居小屋には人が集い笑いと涙があふれ、着物にも贅をこらした。それも文化の一面に違いないが、食に関する関心の高まりも、またその一面である。

▼本書では、人間が生きて行くには欠かすことのできない「食」に注目し、江戸の庶民たちの「おいしい生活」を支えた食物のエピソードを、古川柳を交えながら紹介した。

▼新年のお節料理には、豊作祈願、子孫繁栄などの意味を込め、春には家族・長屋でお重を持って花見に出かけ、夏には鰻で滋養をつけ、秋には松茸の香りを楽しみ、冬は蜜柑やネギを多く摂って風邪を予防した。

▼ここに紹介した意外にも、江戸の庶民が「食」に込めた知恵と心意気が分かる一冊に仕上がっている。江戸ファン必読の書。

▼文庫書き下ろし。

●第一章 ゆるゆるの新年 
●第二章 ふわふわの春 
●第三章 さくさくの夏 
●第四章 ぱりぱりの秋 
●第五章 ふうふうの冬

内容説明

日本全国から、さまざまな人が集まる大都市・江戸。春の桜餅、夏の冷奴、秋の秋刀魚、冬の湯豆腐…初夏には奮発して初鰹。庶民の食文化は各地の特色が交じりあい、四季折々の旬の食材を楽しむことになった。しかも、食べ物にはそれぞれ豊作や健康維持などの思いが込められていた。当時の川柳から、江戸っ子のこだわりと、八百八町のにぎやかな様子が見えてくる。

目次

第1章 ゆるゆるの新年(若水;屠蘇 ほか)
第2章 ふわふわの春(炒り豆;白魚 ほか)
第3章 さくさくの夏(蜆;柏餅 ほか)
第4章 ぱりぱりの秋(秋刀魚;菊 ほか)
第5章 ふうふうの冬(湯豆腐;夜鷹蕎麦 ほか)

著者等紹介

中江克己[ナカエカツミ]
出版社勤務を経て、ノンフィクション作家。函館生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

食いしん坊

0
白魚を売買する時に20匹で1ちょぼと呼び、1匹づつ箸でそっとつまみ数えた話、美味しそうな献立の数々など。読むうち、ちょいと一杯呑みたくなってくる。2013/06/20

syam

0
食べ物自体は現代でも食べているものも多いのでふんふん、っていうくらいなんだけど、説明に織り交ぜられる川柳がどれも洒落がきいていて面白い。粋だねぇ。2013/02/01

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