出版社内容情報
宮部みゆきら7人の作家が織り成す人情捕物。
市井の人物を描いた人情小説もいいが、時代小説の醍醐味はやっぱり捕物帖。宮部みゆき、池波正太郎、平岩弓枝ら、7人の秀作を一冊に。
いま、文庫本の世界では、「江戸市井もの」といわれる小説が爆発的なブームとなっている。鮮明な画像が楽しめるテレビゲーム機が飛ぶように売れ、ゲームを楽しむ時代になっても、ちょんまげを頭に載せた人々が活躍する「時代もの」がいまも根強い人気を保っているのだ。なかでも、捕物帳は特に人気の高いジャンルだ。
▼本書は、平岩弓枝の超人気シリーズ「御宿かわせみ」から「三つ橋渡った」、時代もの・推理の両分野で健筆をふるう宮部みゆき「初ものがたり」から「鰹千両」をはじめ、池波正太郎の「鬼平」シリーズの原形ともいえる「江戸怪盗記」、一世を風靡した村上元三の「夜鷹三味線」、人気脚本家・作詞家としても活躍した久世光彦唯一の時代小説集「逃げ水半次無用帖」から「三本指の男」、ユニークな舞台設定で人気を博した、都筑道夫の「なめくじ長屋」シリーズから「めんくらい凧」、京都の捕り物を描いた澤田ふじ子の「夜の橋」、以上七篇を収録。
●江戸怪盗記 池波正太郎
●鰹千両 宮部みゆき
●夜鷹三味線 村上元三
●夜の橋 澤田ふじ子
●めんくらい凧 都筑道夫
●三本指の男 久世光彦
●三ツ橋渡った 平岩弓枝
●解説 縄田一男
内容説明
与力、同心、岡っ引が、十手片手に八面六臂の活躍を繰り広げる。捕物帳は、IT時代の現代も、人気の衰えを知らぬ日本のエンターテインメントの一つだ。本書では、宮部みゆき「鰹千両」、平岩弓枝「三つ橋渡った」など、江戸という時代を舞台に、そこに暮らす人々の息づかいが伝わってくるような、捕物帳に新生面を切り開いた代表的作品七篇を収録した傑作時代小説集である。
著者等紹介
縄田一男[ナワタカズオ]
1958年、東京生まれ。文芸評論家、大衆文学研究会会員、日本近代文学会会員。専修大学大学院文学研究科博士課程修了。95年『捕物帳の系譜』で大衆文学研究賞受賞。文芸評論『時代小説の楽しみ』『武蔵』などの執筆活動とともに、『忠臣蔵傑作選』『極め付き時代小説選』など、多くのアンソロジーの編者としても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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