内容説明
歴史には、その時代の方向を決定づけた、人物がいるものである。言い換えれば、「その人物」を抜きにして、その時代を語ることはできないともいえる。それは古代史においても同様。いや、謎のベールにおおわれた古代史こそ、「その人物」への興味はいっそう深くなる。本書では、そうした「偉人」や「怪人」を、男女を問わず50人抽出。人物に視点を置いた古代史の通史である。
目次
第1章 ヤマト建国の人脈(縄文人―日本文化の基層を築いた人々;弥生人―弥生人と渡来人は別系統か ほか)
第2章 神話と歴史をつなぐ人々(天照大神―伊勢神宮に祀られる神の正体;スサノオ―鉄の男が新羅に舞い降りた意味とは ほか)
第3章 ヤマトの基礎を築いた人々(崇神天皇―祟られる天皇の正体;神武天皇―ヤマト建国の英雄の正体 ほか)
第4章 聖徳太子と蘇我氏の時代(物部守屋―なぜ物部氏だけが神道に固執したのか;蘇我馬子―なぜ六世紀に蘇我氏が勃興したのか ほか)
第5章 奈良の動乱を生きぬいた人々(大海人皇子(天武天皇)―なぜ皇親政治を展開した?
持統天皇―日本をぶちこわした女帝 ほか)
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。仏教美術に魅せられて足繁く奈良に通い、日本古代史を研究。古代をテーマにした書籍を意欲的に執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちばっち
2
他の方も書かれていましたが今まで関さんの本を読んできた人が読む本だと思います。一人ひとりが短いので説に唐突な感じを受けると思います。そうだったのか!?と思う事もあれば都合良すぎない?と思う事もあり、色々な説を読む事も大切だなぁと思いました。こういう系の本を読むたびに敗者が記した歴史書が残っていたらどうなっていたのかなぁと思ってしまいます。2013/10/14
naoto
0
関氏の本を読んでると、学校で習う「大化の改新」はとんでもない間違いってことになるなぁ。歴史を見るには、タブーなく、いろんな可能性を否定しちゃいけないよな。2011/08/25
北風
0
関さんの説の総まとめ的なんだけど、これだけ読んだら、何故?と思ってしまうところだらけになりそう。2010/02/11