内容説明
中国の歴史が動くとき、皇帝や英雄といったトップの陰には、きまって優れた名宰相・名軍師があった。本書では、春秋時代の管仲から、三国時代・蜀の諸葛孔明、唐代の房玄齢、清末の李鴻章までの18人を厳選。「臥薪嘗胆」「三顧の礼」「創業は易く守成は難し」など、故事成語にもなったエピソードを交えながら、その生涯と功績を時代状況との関わりの中でわかりやすく解説する。
目次
管仲(?~紀元前六四五)―桓公の中原制覇を助けた伝説の名宰相
范蠡(生没年不詳)―「臥薪嘗胆」の主君を支えた後、一転して商人として生きる
呉起(紀元前四四〇頃~紀元前三八一)―開明君主、魏の文侯を支えた兵法家
李斯(?~紀元前二一〇)―始皇帝の丞相として統一事業を助ける
張良(?~紀元前一八六)―劉邦の天下取りに不可欠だった参謀役、漢の三傑の一人
霍光(?~紀元前六八)―前漢、昭帝を補佐し、武帝死後の漢朝を支えた名臣
諸葛孔明(一八一~二三四)―名軍師にして名宰相の光と影
周瑜(一七五~二一〇)―孫策・孫権兄弟を助け、呉の基礎を築く
王導(二六七~三三九)―東晋元帝を助け、南朝へ続く政治の基礎を築く
崔浩(三八一~四五〇)―北魏太武帝の華北統一を助ける
房玄齢(五七八~六四八)―唐の建国を補佐した名臣
魏徴(五八〇~六四三)―唐代、諫官の代表
馮道(八八二~九五四)―唐末・五代の乱世に十一人の皇帝に仕えた宰相
王安石(一〇二一~八六)―文章家、思想家にして名政治家
岳飛(一一〇三~四一)―対金国、抗戦の英雄
方孝孺(一三五七~1402)―永楽帝に抵抗し、建分帝に準じた儒臣
林則徐(一五八五~1850)―アヘン禁止を断行する
李鴻章(一八二三~1901)―清末、洋務運動の推進者
著者等紹介
狩野直禎[カノナオサダ]
1929年、東京生まれ。1953年、京都大学文学部史学科卒。東洋史専攻。聖心女子大学助教授を経て、京都女子大学文学部教授、同大学学長を歴任。現在、京都女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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