内容説明
失敗したら笑われてしまう。悪口を言われているのではないか。いちいち許可を得ないと仕事がすすめられない。―不安に支配されると、人は消耗していく。「心」にとって最大の敵は、「不安」なのだ。それに押しつぶされることなく、ふくよかな心で生きるために、今できることがある。本書は、人生の危機管理の本である。「こんな生き方を続けてはいけない」と思いながら苦しんでいるすべての人へ。
目次
第1章 なぜ不安なのか
第2章 人が怖いから迎合してしまう
第3章 真面目の落とし穴
第4章 不安のしずめ方
第5章 不安の構造
第6章 自分の人生の責任は自分にある
第7章 老いは成熟である
第8章 幸せへの処方箋
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京に生まれる。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。1973年以来、度々、ハーヴァード大学准研究員をつとめる。早稲田大学教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所準研究員、日本精神衛生学会理事、産業カウンセリング学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
popo
24
不安障害の人、不安が先に先行して潰れる人の特徴を、ビックリするくらい当たってました。 自分の人生は、自分の責任。 厳しい言い方に、なるかもしれないが、これが不安にならないコツなのである。 なんとかならないかと、医者に頼るが効果が出ないと不安になる。 医者にアドバイスをもらって、自分で考える。 結局自分の体の事は自分しかわからない。何故なったんだろうじゃなくて、 そういうのが自分であるという事を受け入れる。 これが、わかってるよ! と思いながらできてなかったりする。 読んでみる価値はあると思います。2019/06/11
チャー
15
不安との関わり合い方について解説した本。日常の様々な場面で生じる不安について、その仕組みや要因、対処方法などについて詳しく説明している。不安だから現状にしがみつくという点は、理屈ではわかっていても決断できない状況を内面的な視点から解説しておりなるほどと思う。前に進むためには過去の不幸を受け入れ現状を捨てることが必要。原因と向き合えば不安は解消できるという視点は目を背けず向き合うことの大切さを伝えている。迎合は一時しのぎで根本的な解決にはならない。ストレスの最大の原因はこうしなければならないと思い込むこと。2024/02/06
もちもちかめ
14
再読。明けましておめでとうございます。不安から逃れたい一心でヒトは不幸にしがみつく。死んでも不幸にしがみつく。おかしな人は切り捨てること。変化を恐れるな。自分は幸せだと叫んで集団自殺した宗教の教祖。自殺した後、その姉のインタビュー。弟が死んだのに、姉は2度も声をあげて笑った。こんな冷酷な人の感情のない家族のせいで弟は自殺した。冷酷なずるい人の言いなりになることの恐ろしさを知れ。明らかにこの姉が悪い。2016/01/01
オ・パッキャ・マラ夫
14
「遠慮」「真面目で仕事熱心」「従順」等々。どうも自分に当てはまることが、愛情を要求する手段や、不安から逃げるための努力であって、根本的な心の問題を解決しないことを知りショッキングな内容でした。意識的に自分の内面と向き合い、ありのままでいられるための努力をしていこうと思いました。2015/07/21
ナマアタタカイカタタタキキ
12
終始根気強く説得されているどころか、執拗に説き伏せられるような気になる本。本当に疲れきっている時にうっかり目を通すと、痛恨の一撃になりかねない。が、恐らくここに書いてあることは現実であり事実である、と私は受け入れた。ともすると、私がこの本に出会ったのは最良のタイミングだったように思う。まだ己の中で軌道修正が利く段階に有るということ。これを読むだけでは不安は鎮まらないが、自らを救済する手懸かりは得られる。かといって、この本に記されていること全てに“迎合”することなく、これからと向き合っていこうと励まされた。2020/03/07
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