PHP文庫<br> 荀〓(いく)―曹操の覇業を支えた天才軍師

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PHP文庫
荀〓(いく)―曹操の覇業を支えた天才軍師

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569667959
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

魏の覇王・曹操を支えた名参謀の生涯を描く。

魏の覇王・曹操をして「あなたこそ我が張良だ」と言わしめた荀彧。内政・外交・計略と、その知略を余すところなく描ききった人物小説。

中国は三国時代。中原の覇者を目指す曹操のもとに「王佐の才」を謳われる男がいた。その名も荀彧――。

▼「王佐」とは王を佐(たす)けるの意味。荀彧は政戦両略にわたって曹操を支え、文字通りその覇業を援けた。

▼曹操の留守を狙って攻め寄せた呂布を見事撃退し、君主の帰還まで根拠地を守り抜く、落ちぶれていた後漢の献帝を迎え入れるよう進言し、曹操の大義名分をつくる、兵力に勝る袁紹と互角に渡り合えるよう様々な策略をめぐらし、「官渡の戦い」を勝利に導くなど、まさに魏の建国は荀彧なくしてありえなかった。

▼さらに本書では、荀彧を従

●序章 空の器 
●第一章 出会い 
●第二章 激流 
●第三章 限界 
●第四章 王佐の才 
●第五章 虎狼 
●第六章 帝の重さ 
●第七章 呂布を討て 
●第八章 身中の虫 
●第九章 決断 
●第十章 軍師の快感 
●第十一章 亀裂 
●第十二章 赤き壁 
●第十三章 王の道 
●終章 最後の策略

内容説明

中国・三国時代。曹操のもとには「王佐の才」を謳われる男がいた。その名も荀〓(いく)、「王佐」とは王を佐けるの意。文字通り政戦両略にわたって曹操を支え、その覇業を援けた。曹操の留守を狙って攻め寄せた呂布を撃退する、袁紹の息の根を止めるよう迷う曹操に進言する等、まさに魏の建国は荀〓(いく)なくしてありえなかった。その秀でた才能ゆえに非業の死を遂げた男の波乱に満ちた生涯を描く。

著者等紹介

風野真知雄[カゼノマチオ]
昭和26年、福島県に生まれる。立教大学法学部卒業。平成5年、『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞受賞。平成14年、東北出身の気鋭の作家に与えられる第1回北東文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スー

20
5荀彧は曹操の序盤から中盤までを支え最後は漢をめぐって対立して自害した人で劉邦を支えた張良のイメージで政治の部分を補佐して戦略や戦術は郭嘉・程昱が担当していたと思っていましたけど、今回は戦の世を終わらせるという目的を達成する為に暗殺も辞さない人で陳平・范増の様でした。荀彧が劉備を善人ぶった危険人物と敵視する一方曹操は劉備を利用できる面白い奴と評価しているのが意外でした。2020/01/08

11
心の平穏のため、久しぶりに読み返す。妻くのの風野さんの本だったんだなあということに初めて気づいた。後ろの広告を見ていて、このシリーズの「馬超」も風野さんだということに気づいて、そっちも驚く。戦争よりは政争と内面メイン。空の壺の解釈がやっぱり頑張っていて、みんなどうにかしてこの有名なエピを壊さないまま、曹操と荀彧を昇華してあげたくなるんだろうなあと思った。三國無双8もそのあたりホント頼むわ…。2014/06/18

リトル・リン

5
演義では無く正史根拠の小説でしたが、それでも赤壁は曹軍の大敗にしないと出版させて貰えないんですかねぇ?悲しい限りです。とは言え、よく調べてあります。空のお弁当箱の解釈では、壺に変わってましたが、かなり頑張ってオリジナリティを出していますし、良かったのではないでしょうか。今回はあまり触れていませんが、士太夫階層の深い部分に注目した作品も読んでみたいです。2015/11/03

衛兵

5
曹操の参謀、荀イク。「死の床にあった彼の元に、曹操から見舞いが届くが、壺の中は空っぽ。もうお前は用済みだと解釈した荀イクは自害する。」という定説を、新しい解釈で描いた作品。曹操の覇業に貢献しながら余りにも悲劇的な死を迎えるのは、確かに不自然過ぎる。曹操の知恵袋だった彼が、曹操の野望を見抜けない筈もない。本作の荀イクの方が納得いくように思います。2015/10/31

BIN

4
曹操の名参謀、荀彧を描いた作品。比較的温和なイメージがある荀彧とは又違った野心家であり、謀略にも秀でていて面白かった。王佐の才では不満とか・・・空の器に関して古今いろいろな解釈がなされてきている問題ですが、まずありえないだろうなと思う設定ではありつつも独特で面白い。三国志の好きな方は一度読んでみて、損はないと思う。2014/07/10

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