出版社内容情報
『解体新書』に挑む男達のドラマを現代語訳。
オランダ医学書『ターヘル・アナトミア』を翻訳するという使命感に燃えて、知識ゼロからその難業に挑んだ杉田玄白の回顧録を現代語訳。
福沢諭吉が読み、感動して涙を流したといわれる名著『蘭学事始』は、『解体新書』の翻訳者・杉田玄白の最晩年の回想録。江戸時代に写本として広まっていたものを、福沢諭吉が再発見し、明治になって出版された。
▼江戸の文化の爛熟期、ヨーロッパの文化・科学・芸術を求めて、“知のチャレンジャー”たちが興した「蘭学」。その先駆となったのが、辞書もなければ西洋医学の知識もないまま、オランダ医学書を翻訳した『解体新書』であった。その『解体新書』翻訳にまつわるさまざまな苦労話や、ともに西洋の学問に挑んだ男たち(前野良沢、中川淳庵、桂川甫周、大槻玄沢、宇田川玄真)のその後のドラマも交えながら、蘭学発展のいきさつを杉田玄白が熱く綴っている。
▼本書では、400字原稿用紙にしてわずか70枚程度の『蘭学事始』を、現代人向けに読みやすく大胆にリライトしている。『方丈記』『西郷南州翁遺訓』に続く「話し言葉で読める古典」シリーズの第3弾。
[その一]蘭学のパイオニアたち
[その二]すごい! オランダ医学
[その三]苦しみと喜びの翻訳作業
[その四]翻訳仲間それぞれの、ゴールの向こう側
[その五]いよいよ出版へ
[その六]蘭学第二世代たち
[その七]蘭学第三世代、玄真のこと
[その八]蘭学の同心円
内容説明
江戸の文化の爛熟期、ヨーロッパの文化・科学・芸術を求めて、“知のチャレンジャー”たちが興した「蘭学」。その先駆となったのが、辞書もなければ西洋医学の知識もないままオランダ医学書を翻訳した『解体新書』だった。本書は、晩年の杉田玄白が、ともに西洋の学問に挑んだ男たちのその後のドラマも交えながら、蘭学発展のいきさつを熱く語った回想録の現代語訳。
目次
その1 蘭学のパイオニアたち
その2 すごい!オランダ医学
その3 苦しみと喜びの翻訳作業
その4 翻訳仲間それぞれの、ゴールの向こう側
その5 いよいよ出版へ
その6 蘭学第二世代たち
その7 蘭学第三世代、玄真のこと
その8 蘭学の同心円
著者等紹介
長尾剛[ナガオタケシ]
東京生まれ。東洋大学大学院修了。ノンフィクション作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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